メッセージを頂いたことが切っ掛けで、発作的にクウガの34.35話バナシを(^^ゞ
>久しぶりに「戦慄」「愛憎」を見たんですが、やっぱりあれはすごい話ですね。
グロンギの異常性とか、五代の苦しみとか、純粋に狙われることへの恐れとか。いろんなものが詰まってます。
メッセージありがとうございます

「愛憎」は、「十年祭」で「こぼれ話」を聞いてから、
(「十年祭」レポ
その1 その2)
余計に、正座するイキオイで『心して』見るエピソードになりましたが、
この34・35話って、1年間の長い物語のキーになるエピソードの1つですよね。
「クウガ」の物語は時々でドラマの大波小波を繰り返しながら、
48話最終決戦に向け『粛々と』1つ1つドラマを積み重ねる事によって、
次第に強くなる敵と、その度に苦しみの末(じゃない時もあった?)新しいフォームを獲得して強くなって行く『クウガ』の物語と、
五代や周囲の人たちのドラマ自体のボルテージも次第に上がって行く構成ですけれど、
3クール目に入る直前のこの時期、
当初はグロンギと同じ『未確認』として攻撃もされた4号=クウガ=五代が、
初めて一条以外の警察官たちにその素性を明かされ、
初めて(大っぴらに^^;)警察との共同作戦を成功させる、
大きなクライマックス(の1つ)を迎えた「連携」エピソードから1週休みで次の回、
とある学園の、1つのクラスだけが狙われる事件。
『未確認(グロンギ)』に襲われてから、
何故か4日後に苦しみ出し死に至る謎の事件が頻発する。
ホラー仕立ての絶望的なエピソードへと、がっくりテンションを落とし込んで、
その中で、もがくように戦う五代の内面が、ついに爆発するこのエピソード、
それでも人と人との気持ちを『繋げて行きたい』優しさを捨てない五代だからこその、
凄まじく・痛ましく、同時にその感情の行き着く先を冷酷に提示してみせる物語。
みのりが働く「わかば保育園」の、園児・周斗(しゅうと)と広之(ひろゆき)の、
小さな諍いの芽を丹念に解きほぐす、それが五代本来の人となりである事を伝えつつ、
一方で桜子が追う『謎の古代文字』の1つ(クウガを表すとされていた文字)が、
凄惨な殺戮現場(実はダグバの同属殺し)にマーキングのように残されていた事で、
「クウガ」の行き着く先の暗い影も暗示しつつ、
おやっさんとジャンはユルいコントに興じてたり^^;、
もう、見ながら感情をぐちゃぐちゃに掻き回される感じです、今でも。
>あと、作中唯一グロンギがクウガに恐れなして逃げようとする、珍しい話でもありますよね。
それまで、楽しみで殺戮を続けるジャラジの方が圧倒的に優位で、
殺されると分かってから数日の猶予が与えられる残酷な『ゲーム』を『楽しむ』
そんな相手に対する怒り、その怒りが通じない怒り、
救えずに手をこまねいて彼らの死を見ているしかない自分に対する怒り、
その怒りは全部、悲しみと同義語なんだけれど、
ジャラジの『ゲゲル』成功まで後1人、と言う所で、
ターゲットにされた少年を保護する事に成功した一条たちが、
それなのにジャラジの幻覚に惑わされ、
安静にと睡眠剤で眠らされる少年の病室への進入を許してしまい、
すんでの所で五代が勘付き病室に飛び入って、
…だからこその五代の、『迷いの無い』圧倒的な怒りがジャラジを怯えさせ、
その怯えてる未確認(見た目は犠牲者たちと同じ少年)に対しても、
徹底的に打ちのめし、ついに残酷に切り裂くクウガ=五代の、
それが正義の名の下に揮われたものでは無い事は
恐らくこの物語を通しで見た方には一目瞭然だと思うのですが。
…この時の心境を、五代は『5話ほど後』の40話「衝動」で初めて、
一条と桜子に告白するんですが、曰く、
『
「やっぱり俺、なりかけたんだ。凄まじき戦士に。」
「今までも助けられなかった人はいっぱいいたけど、重なったのかな…
理屈じゃなくすごく憎くなって力が湧いて…、一瞬赤の金の力までも使おうかと思った。
…一条さんや杉田さんがそばにいるのに…」』
でも、もう大丈夫!と彼の言葉は続くんですが、
だからこそ同じ40話の冒頭での、おやっさんとの遣り取りが切ない。
>「こうがまさおが冒険か?」ってセリフ、何気に重い言葉ですよね、雄介にとって。
ええ、その時の遣り取りはこんな感じ。
「行きたくなったらいつでも行っていいぞ、冒険。」
「ありがとうございます。でももう少しこっち(エプロンにプリントされたクウガマークを指して)の冒険、頑張ります。」
「…こ(く)うがまさおが冒険か?」
以前おやっさんは五代から聞いたクウガと言う名を『未確認生命体第4号』の事だとは全然気付かず、
「くうがよしこ(久我美子)」とか「くうがまさお(古賀政男)」とか駄洒落てたんですが、
私、この40話の遣り取りで、
おやっさんは本当は五代=4号を勘付いているのかと思ったんだけどなぁ(^_^;)
それはともかく、この時の五代の表情が何とも複雑で、
このシーンでもオダギリジョーってスゲェ、って思ったんでした、ええ。ええ
…正直、「マウントポジションでボコ殴り」の映像だけでは伝わらないコトが、
沢山、沢山存在しているエピソードだと思うので、ぜひ全部見て頂きたいなぁと思います。

劇中、箱根分駐所とされていた場所の、廊下。
五代がみのりに電話し、一条に悔しさを吐露する、恐らくは『あの』場所。
2階の、中庭に面した場所です、…でした。
『食糧ビルお別れ会』の少し前、「エモーショナル・サイト展」のときのもの。
だから今思えば、あの廊下から病室に飛び込んで、
窓から落ちたら中庭側じゃなく道路側に落ちちゃうんだよね本来なら^^;
(あの窓の特定に心血注いだ奴です。後であの窓だけセットと気付く^^;)


Episode34から37を収録。
仮面ライダー クウガ Vol.9 [DVD]