ちょっと調べてみた。
始めてRCサクセションのライブを観たのは1980年11月だった。
その年に『RHAPSODY』というライブアルバムが発売されたんだ。
そんでRCサクセションはにわかに注目を集め始めていた。
僕は18歳だった。
川を隔てて自宅の反対側にある東京理科大の学園祭でのライブだ。
自宅から自転車で観に行った。
入場料は確か¥500だったと思う。
小さな講堂がライブ会場だった。
バスケットコート位の広さの講堂。
講堂の片隅にステージが作られていた。
いかにも手作りなステージには違和感があった。
椅子がどこにもなかった。
「どこに座って観るんだろう?」って思った。
とりあえず床に座ってみた。
やがて怪しげなメイクをした男たちがステージに登場した。
RCサクセションだ。
周りのみんなが立ち上がった。
つられて僕も立ち上がった。
これからどうすればいいのかが全く分からなかった。
それからロックショウが始まった。
揉みくちゃになりながらライブ会場を動き回った。
前に後ろに右に左に揉みくちゃになりながら暴れ回った。
汗だくになった。
「ライブって観る側も汗をかくもんなんだ」って知った。
清志郎のMCを覚えている。
何故って僕も同じことをずっと思っていたからだ。
「東京理科大の学園祭だと言うから来たのに、ここのどこが東京なんだぁ?!」
東京理科大は千葉県の運河駅にある。
僕の住む駅だ。
帰り道。
「すごく楽しかったなぁ」って思った。
ロックのライブを楽しいと思ったのはその時が始めてな気がする。
だってそれ以前に観たライブの記憶なんてないんだ。
その日が始めてのロックライブだった。
多分あの瞬間があったからだ。
僕がその後もバンドを続けたのも。
やがて演劇を始めたのも。
その後沢山のRCや清志郎のライブを観た。
数え切れないくらい観に行った。
いいライブもあれば、それほどでもないライブもあった。
最後に観たのはいつだったんだろうな。
覚えてないや。
また直ぐに清志郎のライブに行くんだろうなって思ってたから。
「バイバイまたね」と手を振って友達と別れるような感じだったから。
僕は清志郎が書く等身大な素直な感じの曲が好きだったな。
今の僕のベースの一部には清志郎が存在している。
そんな気がしちゃう。

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