2017/4/20  19:17


家族難民は、生涯未婚率上昇の結果



 昨今、「難民」という言葉がよく使われます。本来「難民」とは、「人種・宗教・政治的意見などを理由に、迫害を受けるおそれがあるため国を出た人」のことを指して使われます。それが、2011・3・11の東日本大震災後、日本ではやたらと、難民という言葉が氾濫しています。

 「災害難民」、「帰宅難民」、「買い物難民」、そしてここに使う「家族難民」も含めて、さまざまな事情で困った状況におかれている人々を表すのに使っています。

 最近は、本来の「難民」から離れて、言葉も氾濫気味で、その多くが乱用されていると言えます。『パラサイト・シングル』で有名になられた山田昌弘中央大教授が、またまた放ったヒット作『家族難民ー生涯未婚率25%社会の衝撃ー』(朝日新聞出版)で、「難民」が一層氾濫するようになりました。そして同時に、「難民」の使い方の正確さを考えさせられるようにもなりました。

 さて、家族難民についてですが、山田昌弘教授の説くところに従って家族難民問題に触れておきましょう。

 日本社会は、いま、急速にシングル化が進んでいます。それは、現代世代が減少し、高齢世代が増加しているということなのです。小生の住む地域社会においても年々少子高齢化が進み、高齢者のシングル化の現象がわれわれの目にもはっきりと見えるようになっています。

 高齢世代のシングル化とは、「家族がいない」ことであり、それで即、家族難民とはならないのではないか、問題はシングル化が「質的にも孤立化を深めていく」、それによってとてつもない孤立死社会に繋がることではないかということなんです。

 NHKが大分昔でしたが、「無縁射会」を特集していました。それによりますと、年間死亡者125万人のうち、3万2000人が孤立死しているというのです。

 現在ではその数値ではすまない状態になっています。2040年になると、高齢者孤立死が20万人を超であろうと言われています。さらに一方では、生涯未婚率が高まってきていることなのです。

 それが、家族難民を増加させて、孤立死はさらに増えるであろうと推測できるのです。極めて重要な問題であると言わなくてはならないでしょう。

ちなみに、最近2016年の未婚率を以下に表記しておきましょう。2016年10月26日に2015年国勢調査の未婚率の確定値を示しておきましょう。

男性未婚率確定値()内は速報値
20歳-24歳95%
25歳-29歳72.7%(72.5%)
30歳-34歳47.1%(46.5%)
35歳-39歳35%(34.5%)
40歳-44歳30%(29.3%)
45歳-49歳25.9%(25.2%)
50歳-54歳20.9%

女性未婚率確定値()内は速報値
20歳-24歳91.4%
25歳-29歳61.3%(61%)
30歳-34歳34.6%(33.7%)
35歳-39歳23.9%(23.3%)
40歳-44歳19.3%(19.1%)
45歳-49歳16.1%(15.3%)
50歳-54歳12.0%

 
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