上から目線の外交では、隣国関係は改善されない  現代の政治・経済問題

    上から目線の外交では、隣国関係は改善されない


  これまで開催されたオリンピック開会式に招待された他国の首脳が、開催国の首脳との会談で、平昌オリンピックほど招待された側の首脳が開催国の首脳に対して、政治的な注文を付けた事例は思い浮かばない。

  安倍首相と米国副大統領ペンス氏は、平昌五輪の開会式で訪韓した際、二人はそれぞれ文在寅大統領と会談したが、安倍首相は、訪韓時に米国副大統領ペンス氏と会談し、「日米韓の強固な協力関係が揺るぎないことを示したい」と述べたと伝えられている。

  また、安倍首相は2月9日の文在寅大統領の首脳会談を行った。会談は非公会で行われたが、その翌日2月10日ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通首席秘書官が公式ではなかったかもしれないが、記者たちに会見の場を提供した。

  そして前日(2月9日)の文大統領と安倍首相の非公開会談の内容を集まった記者たちに紹介したことが明らかにされた。これはちょっと異例なことかも知れない。

  伝えられているところでは、ユン主席秘書官は「安倍首相が『オリンピック以後が峠だ。非核化に対する北朝鮮の真摯な意志と具体的行動が必要だ。韓米軍事演習を延期する段階ではない。韓米合同軍事演習は予定通りに進めることが重要だ』と話した」と言う。

  「これに対して、文大統領は『安倍首相のお言葉は北朝鮮の非核化が進展する時まで韓米軍事演習を延期するな、という言葉と理解できる。

  しかし、この問題は私たちの主権の問題で、内政に関する問題だ。首相がこの問題を直接論じてもらっては困る』と話した」、とユン主席秘書官が記者たちに明らかにした、と報道されている。

  安倍首相は、主権国家である韓国大統領に対して、北朝鮮の非核化が進展するまで軍事演習を続けるよう求めたわけであるから、文大統領が「韓米軍事演習」は、韓国の内政問題だとして、安倍首相の発言を韓国大統領が内政干渉と受け止め、不快感を表わしたのは至極当然であると思う。

  北朝鮮の非核化を進め、拉致問題の解決をはかる上でも、日韓関係が改善されて両国の協力体制が一日も早く出来上がることが大切なのではなかろうか。

  首相の座が長期に及び、安倍首相が隣国、韓国に対して上から目線の外交を続ける限り両国関係の改善は行われないように思う。思いやりの外交こそいま望まれるのではなかろうか。
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