続いて「パブリック・ガバナンス革命の現場」として仲谷げん奈良市長(写真左)と監査法人の公認会計士らによるセッションが行なわれた。
現在、総務省・地方行財政検討会議において、地方自治体における監査制度について廃止を含めゼロベースで議論が行なわれている。そうした背景には、今後地域主権の実現を目指す中で「住民が自らの責任で意思決定、実施できるしくみ」、すなわち適切なガバナンス体制を構築する必要がある。こうした中、監査の独立性の確保(外部監査)や民間のノウハウ、専門性など監査能力や質の高いサービスの提供が求められる。国の事業仕分けは、単なるパフォーマンスで地域政府としての自立を目指す上でも、「財」の自立と外部監査制度の導入が急務の課題。「上(国)を向いて小遣い(地方交付税やひもつきの補助金)を待っている」ようでは真の地方政府とはいえない。
地方公共団体においては国の三位一体改革以降、地方交付税の大幅な縮減や景気の悪化による税収の大幅な落ち込み、扶助費など歳出の増加など地方財政にとって厳しい自治体経営が強いられている。そうした中、公共サービス基本法の制定や新公会計制度導入など高度化する地方自治体における財政マネジメントにおいてはこれまで以上の戦略的視点が求められる。特に歳入面では、これまで国への依存度が高かったが、持続可能な自立性の高いファイナンシャル・システムを取り入れていかなくてはならない。歳出面では、事業の見直しや適性価格の査定などコスト計算によるフローだけでなくアセット・マネジメントなど公共資産の活用といったストック面、市場との関係も重視していかざるを得ない。
