ふだんから愛読している
内田樹教授のブログで、『文學界』の発売実数が「3000部」という記述を見かけた。複数の編集者の弁だという。以前、「印刷証明付部数」のことを書いたので気になり、
確かめると、12,525部とある。印刷証明付部数と実際に本屋で売れる部数とは開きがある。それを勘案しても、3000部という「少部数」にはやや誇張が混入しているようだ。そこまで少なくはなかった。
けれども、純文学雑誌の部数を訊かれて、「3」という数字を挙げてしまう無意識の仕掛けのようなものはよく理解できる。
純文学? なんかわからんし、よく知らんが、さん……ぜん、ぶ、くらい? じゃあ、人気コミックの初版刷り部数は? それも正確な数字は知らないけど、さん……じゅうまんぶ、くらい?
つまり、3とは、特別な数字なのだ。
緑陰に三人の老婆わらへりき 三鬼
この句の「3」については
大畑等さんが、ラカンなども引きながら語っていらっしゃる。
また先般、根岸グルと句会の最中になぜか
ホンビキの話になったが、ホンビキの親を初めて体験する人が最初にもし「3」を握ったら、きっと場は「やや!」という空気に包まれるはずだ。
えらくわかりにくい譬えである。ともかく「3」とは特別な数字なのである。

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