2011/8/10

村山登山道  富士山

富士山の登山シーズン。
天気のいい夜、富士山の山小屋(山室)の灯りがチラチラ。

富士登山というと、いまは山梨の吉田口、静岡だと富士宮口が2大登山道
で、しかも2400〜2500mくらいの5合目から登る。

富士山の登山道はもっとたくさんあって廃道になっている道も。
そのひとつが「村山登山道」で、富士宮市の村山浅間神社(標高は500m
付近)が登山口。

富士山最古の登山道といわれ、江戸末期の万延元年(1860年)には英国の
全権公使のラザフォード・オールコックが外国人として初めて富士山に登
ったのも、この登山道だ。・・・富士宮口5合目の登山口に、オールコック
のレリーフがある。

もう10年以上前の話だけれど、村山浅間神社の氏子や有志が中心となって
ルート調査が行われたという話を聞き、富士宮生まれの亡き義父の骨折
りで、富士宮市教育委員会編の調査資料をもとに2度古道をたどったことが
ある。悪戦苦闘しながらも、苔むした室跡などの遺構を目にする度にドキド
キした。

5年前、義父が『富士山村山古道を歩く』(畠掘操八著)をくれ「村山浅
間さんのお山閉いがあるので行こう」と誘われ2人で訪ねた。数年ぶりに訪
ねた神社では、かつての村山修験の護摩焚きが行われ、登山口には、新しい
石畳と道標が立っていて驚いた。
・・・義父は、この復活振りを見せたかったに違いない。

先日、訪ねた「東海道 表富士」のご主人も、村山古道に情熱を傾けている
一人とお見受けした。

知る限り、ルート調査から10年以上たっているはず。しかし行政は、村山登
山道に寄せる“有志”の思いや行動を煙たく思っているらしい。・・・実際、
「これは、登山道ではありません」というような看板を山中で見たことがあ
る。そのとき遭難事故が起きても責任がもてないということだと思った。
もっとほかにもあるらしいが。

・・・富士吉田の北口本宮富士浅間神社を登山口としたかつての登山道もスバ
ルライン開通で、五合目まで廃れていたが、その後、復活・整備されている。
村山古道は、山麓にスギ・ヒノキの私有林の多い富士南麓だから、難しいかも
しれないけれど、林業の現実を知ってもらいたいなら、むしろ面白い試みとも
思えるのだが。


日本山岳会の草分けでもある小島烏水が昭和11年に発表した一文『すたれ
ゆく富士の古道』には、続々と登場する富士山の新道に触れ「富士登山に
対するそれだけの熱が山麓の人々にあるならば、歴史あり、伝説あり、自
然美に富める村山口を、回復、保存、維持していくべきではないだろうか」
とある。

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します
8
タグ: 富士山 写真 観測



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”