2012/5/16

残照  日々雑感

久々に山歩きの仕事をしており、
早起きして山梨の大菩薩嶺を歩いた。

てげてげの住んでいる富士市からだと、富士山の西側を
走り、精進ブルーラインというくねった峠道を越えると
甲府盆地。

日が長くなったので下山後にゆっくり大菩薩の湯に浸か
り、帰途へ。

午後7時過ぎ、ちょうど朝霧高原に差し掛かった頃、富士
山がいい感じ。

路肩に車を止め、しばし富士山の残照を。
おそらく7,8合目まであった赤みがだんだん狭くなり、や
がてふっと墨絵のような富士山に。
これが時の移ろいというものだと実感できる。


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2012/5/3

朝霧の酒蔵  日々雑感

昨日、山梨県の河口湖で取材の仕事。
珍しくカミさんも同乗してのドライブ。・・・どしゃべしゃの冷たい雨でし
たが。

帰りに、カミさんの知り合いの「富士正」という酒蔵が朝霧高原にオープン
したということで立ち寄ることに。
朝霧高原の道の駅のすぐ側に「あさぎりフードパーク」というのが4月にオー
プンし、その一角に富士正があると聞いて、訪ねてびっくり。
この酒蔵は、もともと富士宮市の市街地からちょっと外れたところにあって、
渋い佇まいだったのですが、朝霧高原に蔵ごと引っ越しちゃったらしい。

標高800mにある酒蔵というのは聞いたことがないし、酒づくりの行程が誰で
も観られる仕組みも面白いかもしれないけど。

静岡に移り住んだ“静岡の日本酒”ファンとしては、ただただ美味しいお酒を
造っていただきたいという思いだけ。

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2012/4/29

井上井月  日々雑感

ゴールデンウィークに突入。
さあロッドを握れ!――とばかりに釣り人たちが渓流を走り回っている
頃でしょうから、しばし釣りはお休み。

ひょんなことから、井上井月(いのうえせいげつ)という流浪の俳人を
知りました。
映画ができたそうです。
http://www.seigetsu.org/

井上井月?―分からないことは聞けとばかりに“歩く文学辞典”と思っ
ている北九州小倉に住むO君に電話。
O君によれば「種田山頭火に影響を与えた人ですね。つげ義春の漫画にも
出てきますよ」

類は友を呼ぶということでしょうか。

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2012/4/24

魚の目  日々雑感

イヌでもネコでも哺乳類の赤ちゃんは目がくりくりしていて可愛い。
ヒトがそれ以外の哺乳類を可愛いと思う基準は人間の赤ちゃんらしい。
・・・動物学者がそんなことを言っているのを聞いたことがある。

赤ちゃんのときは可愛いクマやライオンも大きくなるとあまり可愛くな
い。たいてい顔に占める目の比率がどんどん下がっていく。

魚はどうなんでしょうか。

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2012/4/20

粋なヤマザクラ  日々雑感

渓流で竿を振っていると頭上からはらはらと桜の花びら。
見上げると花の盛りを過ぎたヤマザクラが一本。

川面に落ちた花びらが毛鉤と一緒に流れ、これもまた花見の一種かも。
岩に座ってオニギリ食べて、粋なヤマザクラを肴にお茶を飲む。

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2012/4/8

老釣師  毛鉤釣り

先日、いつもの釣場で竿を振っていると、胴長を履いたおじいさんが
川の中で何やらゴソゴソしている。
どうやら魚の釣餌にするチョロ虫(カゲロウの幼虫)を捕っているら
しい。
川から上がってきたおじいさんと楽しい立ち話になった。
胸からぶら下がっている餌箱は古色を帯びているが、いかにも使い込
まれた風で美しい。こういう道具の持ち主には近頃はなかなか出会え
なくなりました。
聞けば、物心ついた頃から、芝川で釣りを始めて50、60年とか。
「昔は、いくらでも釣れた。尺(30cm)ヤマメなんてのも珍しくな
かったけど、今は難しくなったねえ」
と、いいつつ今でも年間3本くらいの尺ヤマメを釣り上げるそうだ。
「おじいさんになって、殺生するのも何だから、釣った魚は逃がして
いる」という。それに、釣った魚を生かしておいて、源流域に放流し
てもいるそうだ。

別れ際に、おじいさんが、ちょっとした穴場を教えてくれた。
ときどき、こういう地元の親切な釣り人はいるけど、あまり“穴場”
でなかったりする。
でも、せっかくのご好意なので、試しに行ってみた。
そこは、同じ水系とは思えないほど森閑として美しい渓相をしていた。
何やら釣れそうな予感がした。
予感は当たった。竿を出して、間もなく一匹目、その後すぐに二匹目。
どちらも美しいヤマメ。写真を撮って、リリース。再見。

釣れなくても渓流は楽しいけれど、釣れたらもっと楽しい。いい日でした。

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2012/4/7

「愛宕山」  日々雑感

遠山に霞みがたなびぃてレンゲ、タンポポの花盛り。麦が青々と伸びた中
を菜種の花が彩っていよぉといぅ本陽気。その中をやかましゅ〜言ぅてやっ
て来る、その道中の陽ぉ気なこと……。


春といえば、この上方落語の演目「愛宕山」を思い浮かべます。
京都の旦那と舞妓さんと大阪の幇間(たいこもち)の愛宕山への
野がけ(ピクニック)の道中噺。

昨日の富士は、まさに「愛宕山」のような陽気でした。

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2012/3/31

三寒四温  毛鉤釣り

今朝から横殴りの雨が降り、夕方晴れてきたら気温がぐっと下がって
肌寒い。
三寒四温――この季節は苦手。自律神経も忙しく、体調が崩れがち。

毛鉤釣りも不調だ。
まだ冬枯れの渓では、カゲロウやトビケラといった水生昆虫の飛び交う姿
はまれで、水面を流れる虫を捕食するライズも見られない。

水面を流れる、あるいは飛び交う水生昆虫に似せた疑似餌(ドライフライ)
の面白さは、フライに飛びついてくる渓魚の顔が見えること。
川底や水面下を漂う幼虫や亜成虫を真似たニンフ釣りも試したけど、ちっと
も楽しくない。

教科書には、早春のドライフライで釣るにはミッジという小さいフライが有
効とあって、先日、試したら本当に出た。
というわけで、本日はミッジを何本か巻いて日が暮れました。

釣りでもなんでも場数を踏み、失敗を次の工夫へとつないでいくことかもし
れない。
・・・いまのところは、釣りの楽しみであるオニギリの握り方と玉子焼きの
味付けだけは確実に上達している――と思っている。

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2012/3/27

吉本隆明  日々雑感

4年ほど前に関わった『探検倶楽部AGAIN』の巻頭に、先日亡くなった吉本隆明さんが「日常的探険・冒険論」という短文を寄せている。

名前は伏せているが登山界では有名なクライマーご夫婦のドキュメンタリーテレビを観て「気持ちのいい映像だった」という風にはじまっている。
そして<私たちの俗社会では家族同士でも知友同士でも仏頂面をしているときがある。可愛がっている猫でも、こちらが不機嫌そうにしていると噛みつくことがあるものだ。自然を相手にするときには、そういう気遣いだけはないから、さっぱりと探険・冒険だけの世界に浸れるのではないか>、最後に<世の民、誰にでも、事の大小、社会的価値の有無の違いさえあれ、その人なりの明るく爽やかな「探険・冒険」があるかもしれない。>と結んである。

『探検倶楽部AGAIN』のアゲインは、残念ながらなかったけど<文字をあっちからこっちへと動かして、いい路、悪い路、平坦な路、険しい路を探しているだけの紙上の探険・冒険だけの世界に浸れるのではないか。>

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2012/3/25

梅ちゃん  日々雑感

今日は、母の命日。
大正15年に生まれ、昭和57年に亡くなった。

父が遺した写真帖の中に母の若い頃の笑顔がある。

写真右が母・梅ちゃん。

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