マイレージ、といっても、
マイルが貯まると無料で旅行できるわけではありません。
フードマイレージ、とは、
ある食料が生産地から消費地まで届くまでに要したエネルギー量を
表すもので、
[重量 × 生産地から消費地までの距離]
で計算されます。
この総計が、日本は世界でもダントツに1位、です。
人口1位の中国や2位のインドも関係なし。2位以下のン倍以上です。
ちなみに、人口ひとりあたりに直しても、まだ1位です。
韓国もけっこう高い数値になってるけど。
参照:Wikipedia「フードマイレージ」
これが高いということは、
食事をする際に大きなエネルギーを消費した食料を
消費している、ということ。
要するに、
現代の日本人は知らず知らずのうちに
世界一贅沢な食事を取っていることになります。
エコロジーの観点から見れば、このフードマイレージを
小さくしていかなければならないわけです。
以前の記事で、中国製餃子の毒物混入事件は、
日本の食料政策が
外国からの輸入に頼りすぎて自給率が低すぎるためだ、
と書きましたが、その後、同様の社説を新聞で見つけたり、
識者がまったく同じことを言ってるのを耳にして、
俺自身がびっくりしました。考え方は間違ってなかった、と。
でさて、この不名誉なフードマイレージ断トツ1位の汚名を
どうやって返上すればよいか、ですが、
政府の食料政策の改革が必要なのももちろんありますが、
われわれ消費者が「選ぶ」ことも必要です。
たとえば、スーパーに行けば生鮮品が並んでいる。
最近はちゃんと生産地を表示してくれているので、
どこで作られたものか一目で分かります。
食料での省エネのキーワードは
「地産地消」
つまり、
国産のものや近隣の国で作られたものを買えば
それだけマイレージを抑えることができる、ということです。
それこそ、田舎だったら畑で取れた野菜を
その場で販売しているところがありますが、
そういうところで買ったら、フードマイレージは
実質ほぼゼロといってもいいでしょう。
もちろん、自家栽培ならゼロ。
が・・・現実はそれほど甘くはない。
こないだ、スーパーでふと目に入ったブロッコリーが、
「アメリカ産 100円」「日本のある県産 158円」
でした。うーん・・・大きさもほぼ同じ。
普通に考えれば、安いアメリカ産を手に取るのが
一般的な消費マインドです。でも、フードマイレージを考えると、
やすやすとアメリカ産を買いたくないなぁ・・・
ってことで、結局ブロッコリーを買うことは諦めました。
なかなかわざわざ高いほうのものを買うのは
ちょっと思い切りと財布の余裕が要りますが、
エコロジーはこういうところからも実践できる、
という、ひとつの例であり課題です。
ちょっとだけ、意識してみませんか?
俺もひとつ反省します。
よく、フィリピン産のバナナを買ってきて、
1本食べ損ねて真っ黒にしてしまっては捨てたりしてました。
今後はそういうことをしないようにします。はい。

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