6月。
それは激しい雨とともにやってきた…。
RainyBride
「なぁ、コンラッド。こっちは梅雨の時期じゃないはずだよな?」
だだっ広い部屋の窓から晴れ渡るはずだった灰色の空を見上げる。
一体何が悲しいのか、一昨日からずぅっと泣きっぱなしでいる。
……俺が帰ってきたのがそんなに不満なのか。
はたまた嬉し泣きなのか。どちらにしても自分にとってあまりいい結果とは言えない。
「そのはずなんですが…。やはりユーリは水の精霊達に好かれているのかもしれませんね。」
「全然嬉しくないけどねー。こんな雨じゃキャッチボールどころか、外に出ることもできないよ……。」
まったくもってつまらない。
平和が何よりも幸せなことであるとはわかっていても、なにか事件のひとつも起こらないものかと思わずにはいられない。
………そういえば、この護衛兼名付け親は恋人の所にいなくていいのだろうか。
確かこの血盟城に滞在していたハズだ。
それとももう会ったのだろうか?
「なぁー、コンラッドー。」
「はい、なんですユーリ?」
「ヨザックってこの城に帰ってきてるんだよな?会いに行かなくていいわけ?」
そういうと、彼はなぜか困った様に微笑んだ。
………まさか俺はなにか言ってはいけないことを言ってしまったのか。
俺があちらに帰ってる間に破局してしまったとか?!
「ど、どうしたんだよ?もしかしてヨザックと喧嘩でもしたの?まさか別れちゃったりりなんか……」
「いえ、そうではないんです…。ただ……」
「……ただ?」
そこまで言ったところで、彼はまた綺麗な顔で困ったように笑う。
……いや、どちらかというと少し悲しそうな、寂しそうな表情だ。
そんな困ったちゃん顔の彼からあんな爆弾発言が飛び出てくるとは思ってもみなかった。
「…実は、次にヨザックに会ったとき、彼にプロポーズしようと思っているんです。」
…………………なんだってぇ?!!
「ぷ、ぷぷぷぷろぽーずぅ?!!!」
いつの間にそこまで進展していたんだ?!
「……そんなに驚かれなくても…」
「いや普通に驚くだろ?!プロポーズだぞ!?俺のために毎朝味噌汁を作ってくれって言ってるんだぞ?!!」
「いや、ユーリ、俺は別に味噌汁を作ってくれとは…」
「言ってなくても言ってるのとおんなじだって!!」
だ、だめだ!いきなりのことに混乱してる!!とにかく、落ちつけ、落ちつくんだ俺!
プロポーズがなんだ!コンラッドがヨザックと結婚!!いいじゃないか!!!
「そうだ!いいことだよコンラッド!!あんたらももういい歳なんだしさ、身を固めた方がいいよな!!そうと決まったら式の準備を……」
「ちょ、ちょっと待ってユーリ!俺はまだプロポーズしてません!!」
そうだよまずはプロポーズの準備を………
「………え?なんで??」
そうだ、コンラッドは次に会うときに彼にプロポーズすると言っていた。
……ヨザック城にいるじゃん。
「…………実は、この5日間の間に、何度か彼に会いに行ったんです。さっきも言ったとおり、プロポーズしようと思って。……けれど、ヨザの顔を見た瞬間に決意が揺らいでしまうんです。俺と一緒になることが、彼にとって本当にプラスになるのな……と。」
…好きな相手にプロポーズされてマイナスになることなどあるのだろうか。
この爽やか青年は変なところで弱気になってしまう。
ヨザックのこととなると特にだ。
考えて考えて、深みにはまってしまい、一人では抜け出せなくなってしまう。
今の彼はその状態なのだろう。
ここは俺がコンラッドを引き上げてやらねば!!!
「えーと、とりあえずどうしてそう思うのか説明してくんないかな?」
なるべくやさしーく話しかけてやる。
「…ヨザは今の仕事を気に入っているんです。でも、そのどれもが命懸けの任務です。結婚してしまえば、俺が彼を笑顔で送り出す事が出来なくなってしまいそうで……。
束縛してしまわないかと、少し怖いんです………」
………………どうやら長期戦になる予感……。
なんだかこのことが解決しない限り、暖かな雨も止まないような気がしてきた。
俺の自由のためにも……いやいや。
名付け親とお庭番のためにも、一肌脱いでやろうじゃないの!!!
あとがき?
えー、唐突。
実はですね、自分がよく拝見させて頂いているサイト様が、廃屋と化したこのブログへのリンクをまだ貼っていてくださったんです。
もう嬉しすぎてそして恥ずかしすぎて泣きそうでした;;;
ヨザ受け小説ひとつしかないのに!!!;;;
ほんとにありがとうございます;;;;;(土下座)
因みにそのサイト様というのが「蒼天に彷徨う」というサイト様ですw
素敵なので皆様ぜひ行ってみてくださいw
………続く……のか??;;;;

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