「朝ご飯は要るか要らないか?」
「要らない要らない」
「よし。では私一人で頂くが、問題は無いですね?」
「無い無い」
「で、昨日台所にあったカップラーメンは夜中に私が頂いたので、承知しておく様に」
「おい!」
「とても美味しかった。あれは久々のヒットだ。又買って来て下さい。以上」
「ちょっと聞け。あれは、俺が久しぶりに心惹かれたラーメンだったんだぞ。今日の昼に食べるのを、それはそれは楽しみにしていたんだ。すぐに同じものを買ってこい」
「なんと朝からやかましい人でしょう」
「お前こそ何の権利があって、朝からそんなにも偉そうなのだ。一つだけ言っておく。食べ物の恨みは深い。忘れるな」
「深い?そりゃ怖いの間違えですな。あ〜あ、なんと浅い間違えだ。丁寧にですます調で喋った私はなんだったんだか」
「たった今から、ですます調は禁止!」
「間違ったくせに命令してるよ。勢いで現実を捻じ伏せようだなんてよっぽど間違いが恥ずかしかったんだね」
「違う!恥ずかしく無い!てゆうか、そんな事をそんな風に赤子に小声で話かけているお前にムカついている!ムカついているが、お前に対してムカつき、憤る程無駄で不毛な事は無い事を知っているので、これからの切実な希望を簡潔に言う」
「長い、長いよ。簡潔であろう本題迄が長い。そんな事じゃ、朝も早よから本題なんて恐ろしくて聞いていられないよぅ」
「ネチャっと喋るな。いいか。俺はあと30分寝るから、その間に食事を済ませ、あのラーメンを買って来るんだ!分かったか!」
「はいはい。分かりましたよご主人様。では、夢現に考えておいて下さい。近々作るホームページに載せる紹介文を」
「誰の?」
「私の」
「嫌だ。急だ。聞いていない。そして今それを持ち出す意味が分からない」
「駄目。元々、貴方は私の夫という時点で、この原稿を無報酬で受けなければならないはず。でも、私はラーメンを買いに行くのです。持ち出した理由はこれです。おやすみダディ♪出来るだけ誉めた内容で宜しく」
「待て。本当に心から嫌だ。そんなもの、俺が書いた風に自分でささっと書けば良いであろう。文章に関して俺は素人だ」
「無理です。痛いのです」
「どこが?」
「小1の時からある、右手中指のペンダコが」
「パソコンで打てば良かろう」
「酷です。痒いのです」
「どこが?!」
「この時期に出る両肘のしっしんが」
「キンカンを塗れキンカンを!」
「やめて!言わないで!キンカンと聞くだけで、頭がキンキンする!!」
「キンカンキンカンキンカン!!」
「貴方は昔の人?痒いと言ったらキンカン。痛いと言ったら赤チン」
「お前のペンダコだって、なかなかにレトロな響きだぞ?」
「もうこうなったら本当の所を言うけれど、私は今猛烈に眠い」
「俺もだ」
「朝ご飯もラーメンも、どうでもいい」
「朝ご飯に関しては俺も最初からそうだ。でもラーメンは違う。これに関しては譲れない」
「まだ言う気?!パイオツ丸出しの妻に外へ出ろと?」
「肩肘をついて添い乳をしながら、ここまでの会話を繰り広げる事の出来たお前なら、目の前のコンビにへラーメンを買いに行く位の事は朝飯前であろう。パイオツは丸出しにしなくても乳はあげられるはずなのに、面倒臭がって服を着ないお前の責任だ。服を着ろ。そして行け、同士」
「同士?はて?何の?」
「我々は、毎朝きっかり5時起床、健康優良児の親である」
「そうだね」
「そうだ」
「行かないよ」
「行きなさい」
「じゃ、帰って来たら歌ってくれる?絢香の『おかえり♪』」
「それよりも俺と同じ大分出身の阿部真央が気になる」
「ああ、PV見たよ。ペラい音楽業界に殴り込みに来た感じだった」
「ペラいかぁ・・・」
「あの子にとってはペラいっぽい」
「確かにそんな感じだ。自己防衛的な表現が多い昨今、彼女みたいな子は無条件に応援したくなってしまうね」
「若いのに、頑張ってるんだね」
「若いから、頑張っているのさ」
「親元を離れ、辛かろうて」
「そこまでする孝行なのだろう」
「私は離せないなぁ」
「大丈夫。うちの子があの子の歳になるのは、まだ10年以上先だ」
「違う。見て、この勢い」
「おう。あと30分は飲む勢いだね」
「離せないでしょ?」
「離せないね」
「着れないでしょ?服」
「着れなそうだね。今は」
「もういいね、ラーメンの事は」
「もういいわ、ラーメンの事は」
↑内容は違えど、以上の様なやりとりが毎朝行われる。喋っている我々夫婦の目はつぶったまま、口だけが動いている状態が常だ。

■ WALL・Eの赤子グッズ。旦那に頼みDVDを借りて来てもらい映画も観てみた。個人的にはイヴが地球に降り立ち、よくわからんミサイルを手から乱射しているシーンがツボであった。ちっこいくせに破壊力が半端無くて(笑)

■又従兄弟にあたる親戚のDORA-CHANGから頂いたTシャツが可愛い。長女のひー様とお揃い。DORA-CHANGありがとう!

■こやつらは枕をちゃんと使わない。

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