2008/12/4
「嬉し悲しの音源」
ちょっと目を離した隙に、シリーズとして出ていた。
10年ほど前から、目立って歌も演奏も衰えてきた。
高校に入ってすぐ、ガツンと魅入られて以来、ジョニー・ウィンターは私の伝道師となった。最近では老化が顕著なので、それを素直に受け入れられなくて、目を背け気味にしてきた。
なんとなく眼にした彼のディスコフラフィーに、見慣れないものが出ていた。…BOOTLEG SERIES? …シリーズ? ボリューム1??? 海賊版が出るのは大物の証だが、シリーズとして何作も販売するとはどういうことだろう?
調べてみれば本人による選曲で、変な話だが公式海賊版?みたいだ。オールマンBBも、発掘された過去のライブ音源をオフィシャル扱いで販売しているし、こうしたことは珍しくない。ただ、その衰え方からして、過去を切り売りするしか手段が無くなったこと、来日を果たしていない最後の大物であることが、どうしても気になってしまう。
これはスゴイ!!! 内容は70年代絶頂期、彼の真骨頂であるライブ演奏集で、この1年で3枚出ている。録音状態が悪かろうが、ファンにとっては大ご馳走だ。声はピーキーに跳ね上がり、ギターは滾々と湧き出る泉のように、スムーズなフレーズがよどみなく続く。弾き倒している。
強烈なライブは、今となっては見られないし、今さら来日する気もないだろう。結局、生では見られなかった無念さを抱き、若い頃のように激しい歌と演奏に反応しきれない自分を確認しつつ、繰り返し聴くものとなった。

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