2017/7/19

日野原重明医師の大往生  短歌

昨日、聖路加病院名誉院長で医師でもありたくさんの著書も残した日野原重明さんが亡くなった。105才であった。良く知られているが、氏は「生活習慣病」ということばの創始者であり、予防医療や終末期医療の普及に尽くされた。京都帝国大学医学部を卒業後、内科医として同病院に勤務の中で51年から1年間アメリカに留学し、病巣だけではなく患者の心身全体を考える「全人医療」を実体験して、帰国後に様々な改革を提案したり実践したりした。

54年には、民間病院としては初めての「人間ドック」を開設、定期健診による病気の早期発見、早期予防の医療を定着させただけでなく、「成人病」を「生活習慣病」と言い換えるよう提唱した。そのことばと概念は現代では広く定着している。

2000年には75才以上の元気で自立した高齢者でつくる「新老人の会」を発足させ、100才を超えても現役を通す姿は、高齢化社会を生きるモデル像ともなった。医療活動の傍ら、著作活動にも精励し多くの著書を残したが、特に2001年出版の「生き方上手」は120万部を超えるミリオンセラーとなった。

その日野原さんも、学生時代には結核で1年間休学の経験があるそうだ。そういう実体験があるからこそ、健康の大切さを身を以って痛感し、その後の医療活動にも活かすことができたのかもしれない。

医師にも様々な人がいるが、同じく内科医で松下幸之助の主治医を務めた横尾定美さんも長寿であった。新潟出身の横尾先生は日本酒が大好きであったが、決して度を過ごすことはなかった。ゴルフも大好きであったが、真夏や真冬には自重されていた。またちょっとした風邪症状を感じても、大事を取ってすぐに後輩の内科医に診察してもらい、早めの治療をされていた。

日野原さんも105歳まで生きられたのだから、大往生と呼べるだろう。「有言実行」の偉大な医師のご冥福をお祈りしたい。
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2017/7/13

学習する力  短歌

AI(人工知能)がちょっとした話題になっている。最近のニュースで一番目立ったのは、将棋や囲碁でAIが人間の名人を破ったことである。プロデビューから破竹の29連勝を記録した将棋の藤井聡太4段もAIを活用してあそこまで強くなったそうである。

先日の新聞の中で、AIの最強ソフトを開発した人の話が載っていた。それによると、AIのソフトも最初は人間には歯が立たなかったそうだが、ある段階から急に強くなっていったそうである。その「ある段階」というのは、AI同士を戦わせてからのことである。AI同士を戦わせてみると、お互いに自分にはない相手の優れた点を採り入れて、どんどん強くなっていったのである。つまりは「学習」したのである。

これはつまり、あたかも人間が自分の頭で考えること、他人から学ぶことと同じではないだろうか。もし人間が自分で考えず、他人から学ぶことをやらなかったとしたら、AIに勝てる訳がない。何しろその処理能力は今でも人間の何億倍もあるのだから。

将来的にも人間らしく存在し、ロボットやAIに仕事を奪われないようにしたいなら、今何才であろうと関係なく、今日から「学習」「再学習」するように行動を改めなければならない。
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2017/7/10

やっぱり「ライフシフト」  短歌

今朝の新聞に「ライフシフト」の記事が出ていた。アマゾンの中では「ビジネス・経済部門」では7週連続ナンバーワンの売り上げだそうだ。間もなく訪れる「人生100年時代」を迎えるにあたって、本当に自分らしい「生き方」と「働き方」やその時代を生き抜くための「人生戦略」を考えさせてくれる良書である。

読後の感想に表われるキーワードを拾ってみると、お金や会社に支配されない働き方、生涯で複数のキャリアを持つ働き方(人生二毛作)、仲間や知識などの「無形資産」が重要(学び直し)、仕事と遊びや学びが近くなる、年令が「基準」ではなくなる、などが挙げられる。

この本を読んで「人生観」が変わったという人も多いようだ。私も、目からウロコを落としてもらった一人である。ビジネス書のジャンルに挙げられてはいるが、人生論、生き方の本であるとも言える。やっぱり「ライフシフト」だなあ、と感じた。

リンダ・グラットンという人材論・組織論の世界的権威とアンドリュー・スコットという経済学者によるこの本はまさに歴史に残る名著である。後輩や若手たちなども含め是非多くの人に薦めたい本である。
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2017/7/6

地方国立大学が頑張っているぞ  短歌

1ヵ月くらい前の新聞に「地方国立大が存在感」という見出しの記事が出ていた。日経新聞社などが実施した大学イメージ調査によると、人出不足を背景に学生優位の売り手市場が続く中で、企業が「採用を増やしたい」大学のトップは秋田大学だったそうである。2位に岩手大学、3位に九州工業大学、4位に弘前大学など、総じて地方の国立大学が人気である。

背景には、旧帝大系などでは特に競争率が高くてとても採用できない、という事情もあるのだろうが、人事担当者の回答から推測するとどうやら理由はそれだけでないようだ。 例えば秋田大学では、「PBL(課題解決学習)」を取り入れ、学生が能動的に参加する教育を積極的に進めている。座学と実習を一体化して学ぶ「学生自主プロジェクト」などを通じて、学生が自ら考えて行動する力を身につけるようにしているそうだ。担当教授が就職に熱心に取り組んでいる、という背景も影響しているようだ。

和歌山大学においても学生が自分で考える要素を増やした問題解決型の人材育成方法である「アクティブラーニング」や「自主創造性開発プロジェクト」を数年前から展開中であり、また最新の日経キャリアマガジンの「就職力ランキング」の特集でも、経済学部系では有名私立大学も含めた中で全国で第12位に食い込むなど、やはり地方国立大学の一つとしてその存在感を示してくれている。

その背景には、ある種の「危機感」も滲み出ていて、弱みを自覚して数少ない強みを生かそうとする取り組み、言い換えれば全国的に有名な人気大学や大都市部の有力大学にはない特長のある取り組みを推進することによって「生き残り」を図っているのだろう。

企業も大学も、生き残るための戦略には共通するものがあるようだ。
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2017/6/25

賢島グルメツアー  短歌

昨日は曇り空であったが、妻の節子さんと二人で海鮮グルメを楽しむために三重県の賢島まで出かけてきた。今回の旅は近鉄の無料乗車券をいただいたので、それを利用しての日帰り旅である。1週間くらい前までにはネットで特急の座席指定と、海上レストランの海鮮バーベキュー「活伊勢海老の残酷焼き」の予約は済ませておいた。

先ずは鶴橋まで出て、そこから賢島までは近鉄の特急である。鶴橋を出たら次の駅は伊勢市であるから、2時間半くらいの乗車時間のうち1時間半はノンストップという訳である。こんなのは新幹線でも経験がないくらいの長時間ノンストップである。(「のぞみ」でも名古屋から新横浜まで1時間20分くらい)

土曜日のせいか乗車率はまずまずで、家族連れや若い女性のグループの大半は伊勢市や宇治山田駅でかなりが下車する。どうやら伊勢神宮とその周辺への旅行なのだろう。それを見送った我々は終点の賢島駅で下車する。目的の海上レストランは駅から歩いて5分の近さである。

店に着いて名前を告げると、目の前に活の大あさりやサザエ、バタ貝などが出され、早速焼き始める。続いて待ってましたとばかりに、足やヒゲをバタバタと動かしているまさに活の伊勢海老が出てきた。鉄の串に刺されたままコンロに載せられるとなおさら足をバタつかせるが、手慣れた女性店員にしばらく押さえつけられていると、すぐに動きは止まる。名前どおりの「残酷焼き」である。生ビールと冷酒で味わう海鮮グルメはたまらなく美味しい。

食後はすぐ近くの港から「賢島エスパーニャ・クルーズ」と銘打った50分間の阿児湾内クルーズを楽しむ。静かな湾内には、真珠や鮮魚の養殖の網が所狭しと並んでいる。下船後は、これも予約してあった近鉄の観光特急「しまかぜ」に乗車する。1日に大阪、京都、名古屋との間をそれぞれ1便ずつしか走っていないレアな特急である。通常の特急料金のほかに特別料金がかかるが、それでも縦に3列しかない革製の特別シートは新幹線のグリーン車よりも座り心地が良い。

こんな少し贅沢なゆったり旅行なら日帰りでも十分楽しいね」とは妻の節子さんの感想であった。私自身は往復の車内で持参したスコッチを水割りで楽しんでいたせいか、少々酔っ払って疲れた旅ではあった。

 海鮮グルメ「活け伊勢海老とサザエ、大あさりほか」の網焼き
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 近鉄の観光特急「しまかぜ」
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