2017/3/27 | 投稿者: shoji

SHOJIです。

 チェルノブイリ →フクシマ →玄海原発再稼働 →糸島二丈30q圏内
→原発廃止

1 チェルノブイリとフクシマと玄海原発

2011年、NAOKOとシベリヤ鉄道の旅に出た。ウラジオストク駅を起点にモスクワ
まで9000qの中間地点イルクーツク駅で一旦下車して、二日間バイカル湖の町で
過ごした。

この時色々とハプニングがあった。当時のブログで既に記録しているので省くが
ホテルから予約してもらっていたロシアのタクシーが約束時間に来なくて、結局
イルクーツク駅に着いたのは列車が出発する30秒前くらいだった。
ホームへの階段を登り着いてからすぐの列車入り口で(ロシア鉄道は一両ずつ車
掌が配置されていて客が乗車の時には指定席のある最寄りの乗車口から切符を見
せて乗ることになっているが)、女性車掌が我々二人をみて待ってくれたが、そ
の時大声で、“フクシマ、フクシマ”と叫んで迎えてくれた。
“ニホン”とか“ジャパン”とか叫ばなかった。どうしてだろう?

「チェルノブイリの祈り」を読んで、このときの“フクシマ”の意味が充分わか
ったのである。
つまり「フクシマ」は「チェルノブイリ」に次いで世界で2番目に起きた大原発
事故だったのである。だからロシアの人たちは「フクシマ」をよく知っていた
のである。



2017年2月19日は九州電力玄海原発再稼働に向けた動きが本格化する中で、
福島原発告訴団長武藤類子氏の「お話し会」が糸島市健康福祉センター開かれた
(私は不参加)。

武藤氏は養護教員だったが「チェルノブイリ原発事故」を機に反原発運動に携わ
るようになった。『福島原発告訴団』を結成して東京電力の幹部らの刑事責任を
追求している。3月17日、前橋地方裁判所が賠償を認める判決を出したばかりで
ある。


私が「チェルノブイリの祈り」を読んでいなければ、ピンと来ない新聞記事だっ
たと思う。「チェルノブイリ」はベルラーシという遠い国の事件であり、私自身
と身近でない事故という感覚がどこかにあった。それがやっと「チェルノブイリ
→「フクシマ」→「玄海原発再稼働」→糸島二丈30q圏内という私自身の
体験の中でつながったという感覚である。


U 原発は経済性に乏しい!!

東京電力は福島原発事故の処理で21兆5千億円の費用が必要であるとし、さらに        
廃炉に向けた作業が進まず、見通しすらたっていない。首相が東京オリンピック
招待演説で「アンダーコントロール」と叫んだ現実とは程遠い状況にいる。
しかし国は依然として原発推進策をとっている。原発推進国家事業に乗って事業
展開した日本の超優良企業「東芝」は会社存続の危機に直面していることも最近
の新聞に出ていたことである。


V 日本の現状は「戦後」ではなく「災後」である

吉見は西日本新聞の時評(3月18日)の中で、震災後の日本の反応がきわめて鈍く、
今や「戦後」でなく「災後」という新しい状況として認識することが重要である
と説いている。社会の進む方向の全体ビジョンが見えないと指摘している。
しかし、これは大変な作業なので、アレクシェービッチは「ソ連社会主義の崩壊」
と「チェルノブイリ原発事故」はソ連邦にとって大事件であり、新しい事態であり、
従来の科学的知識でも対応できない困難な時代に入っていると指摘している。

W 原発廃止と太陽光発電・風力発電の活性化

吉見は日本の社会組織の問題を指摘しているし、これも納得できる。
しかし一方で私は、原発廃止運動と太陽光発電の活性化、水素自動車の推進こそ、
21世紀の地球を救い、自然と共生できるアプローチであると信じている。
3.11をきっかけに日本各地でエネルギーの「地産地消」が進んでいるのが楽しみ
である。


1

2017/3/11 | 投稿者: shoji

SHOJIです。
        
      スベトラーナ・アレクシェービッチ著
    「チェルノブイリの祈り」〜未来の物語〜を読んで

クリックすると元のサイズで表示します
最近、NHKでもアレクシェービッチの特集があり、YOSHIKAWAさんが録画して
NAOKOに送ってくれた。この記録文学(ルポルタージュ)の傑作を読んで、
いろいろ感じたことがある。とりあえず私の感想を書いてみることにした。

彼女は、ベラルーシ文学や現代ロシア文学になかったドキュメンタリーを
手がけた。アレーシ・アダモービッチ(作家)との出会いが契機になっている
という。
「真実をとらえること、これこそ私がやりたかったこと」「つまり人々の声、
証言、告白、こころの記録というジャンルを私はすぐ自分のものにしました。
私の内にあったものすべてが生かせることが分かったのです。作家であると
同時にジャーナリスト、社会学者、精神分析家、伝道者であらなければなり
ませんでしたから。」

なるほどこの本には、こうした彼女の才能がすべて表現されている感じがする。
この本はすべて彼女とチェルノブイリ体験者とのインタビューの記録であるが、
「見落としをされた歴史について」ー 自分自身へのインタビュー ーという
序章を読むと本書を書いた理由が分かる。

この本はチェルノブイリについて書いたものではなく、21世紀の挑戦、人は
あそこで、自分自身の内に何を知り、何を見抜き、何を発見したのだろうか、
自分自身の世界観に?この本は「人々の気持ちを再現したものであり、事故
の再現ではない」と強調している。
「すべて、はじめて明らかにされ、声に出して語られたことです。」

著者は原発従業員、科学者、元官僚、医学者、兵士、移住者、サマショール
(強制疎開の対象となった村に自分の一存で帰ってきて住んでいる人のこと)
など幅広い声を集めている。

一章 死者たちの大地   ー 兵士の合唱
二章 万物の霊長     ー 人々の合唱
三章 悲しみを乗り越えて ー 子どもたちの合唱

と整理している。
しかも序章と最終章に当たる部分は「孤独の人間の声」と題をつけて、放射能
を浴びて死んだ消防士の妻、リュドミーラ・イグナチェンコ、同じく事故処理
作業員のワレンチナ・チモフェエプナ・パナセビッチの二人の面接記録を掲載
している。

この二つの記録は妻の夫への愛の記録であり、「リュドミーラは、私があなた
に話したかったのは、愛について、私がどんなに愛していたか、お話ししたん
です」で結んでいる。


この二つの記録はカウンセリングやグループ体験をしている私には、こんな記
録を書いてみたい!と思わせる迫力というか、真実性が充ち満ちている。
本書の解説を書いている広河隆一(フォトジャーナリスト・Days Japanの編集
長)の言葉で締めくくっておきたい。

「リュドミーラの姿勢は、人間に力を与える。ある意味では聖書より、
仏典より、深い勇気を人間に与える。このような奇跡のような仕事を
リュドミーラとアレクシェービッチの二人は語る人とそれを書き留める
人という関係でなしえたのだ。」

2

2017/2/14 | 投稿者: shoji

SHOJIです。

<今、読んでいる本>
クリックすると元のサイズで表示します
2015年ノーベル文学賞:スベトラーナ・アレクシェービッチの
『セカンドハンド』の時代  - 赤い国を生きた人々 -

・彼女は私が惹かれている作家の一人である。
1948年ウクライナ生まれ。ベラルーシ在住。
昨年11月に来日し、福島を視察したり、東大で講演したりしている。
戦争体験者や原発事故の被災者ら困難な状況に生きた人の声を面接して
記録文学(ルポルタージュ)として本にしていることで有名である。
著書に「チェルノブイリの祈り」「セカンドハンドの時代」など。

・私は昨年来、この作家の新聞記事をスクラップしている。
池澤春樹「終わりと始まり」や「チェルノブイリの祈り」(朝日2016.4.16)
など参考になった記事である。

<なぜ今、アレクシェービッチに惹かれるのか>

@「ルポルタージュ」と「ナラティブ」
TAKAMATSUさん、MURAKUBOさんが注目している「ナラティブ」や社会構成主義      
に私も関心を持っている。
両氏の講演会も開いて話を聞いてきた。
「ナラティブ」と「ルポルタージュ」とどこが異なるのか、気に掛かっている。
調べてみたい。

A「面接はしない、ただ話を聞くだけ」と書いているアレクシェービッチ。
修論などで「半構成面接」と呼ぶ面接記録を私もよむ機会が多い。
小野正嗣はこういう様式のものを「文学的傾聴」とよんでいる。(朝日)
この作家の傾聴能力は抜群らしい。作品を読んでみたい。

B「個人の真実」の探求
この点はロジャースの人間論とつながってくる。
アレクシェービッチは
「(私は)人の心の中で社会主義がどう生きていたかを。
人間というこの小さな空間に・・・・・ひとりの人間に・・・。
ひとりの人間に・・・私はいつもひかれている。
実際にすべてのことが起きているのは、その中だから」と言っている。
(「セカンドハンドの時代」3頁)

これを読んで「エンカウンターグループ」や「カウンセリング」という言葉は
ひとかけらもないが、ロジャースの人間観と同質の「個人の真実」を探求する
迫力を感じる。
「個人の真実」とは何か、ここに焦点を絞って社会の実際に迫るこの作家の
「不屈」の精神に身震いしてしまったほどである。

C「多声」に耳を傾ける意義
「私も加害者、被害者、共産主義者、民主主義者、などすべてに言葉を与え、
それぞれが自らの真実を語るのです。」とのべている。

これらの「個人の真実」が集まって、時代の姿が作り出される。
一人の主人公がすべてを知っているような設定はもはや出来ないのです。」
とも語っている。


私は21世紀は自己実現の社会と書いてきたが、一人一人の世界を浮彫にする
ルポルタージュとして、興味深く読んでいるところである。


5

2017/1/31 | 投稿者: naoko

NAOKOです。

今二丈の紅梅がきれいに咲いています。
クリックすると元のサイズで表示します

さて、先週第四土曜は月例会に続き、恒例の鍋を囲んだ新年会がありました、
SHOJI & NAOKOも参加しました。
例年のように今年の抱負や計画などを、それぞれが自分にとっての大事な今年
をイメージしながら披露しました。佳い出発になるといいなあと想いながら聞
かせていただいていました。

例会担当のNISHIさんは、囲碁の会(佐賀エリアのタイトル戦)と重なったよう
ですが、昨年のトロフィー返還だけに参加して、今年は月例会の方を優先された
と聞きました。我々としては有り難いことです。ご本人は秋には別のタイトル戦
があるからと、すがすがしい様子でした。
どうやら他にいくつもタイトルをお持ちのようです。凄い!


<新年会>
今年はなんと、IWASAKI夫妻が二種類の鍋の買い出しから仕込みまで万端整えて
佐賀から自動車で運んで下さり、例会が終わるとすぐに新年会を始められるとい
う段取りをしての参加でした。とても嬉しかったです。
そしてIMABEPPUさんが選んで来て下さったワインで新年の乾杯をして、みんなで
ワインと鍋に舌鼓をうちながらいただきました。

また、IWASAKIさんから話題提供があり、独立して「整体院」を開院されることに
なったというお知らせがありました。
そこでみんなは即座にお祝いの乾杯を重ねるという一幕もありました。
何人かの方々はご存じだと思いますが、きめ細かく丁寧に患者さんに向き合って
施療されます。その内チラシ完成すると必要な方にはチラシをお渡しできます。

他は例年のように、今年も企画をして一緒に活動したいと思うことを出し合いま
した。今のところ10企画ほど出ています。NISHIさんが福岡人間関係研究会のホー
ムページに挙げて下さっていますのでご覧下さい。

私達は、由布院EGを今年もします。
    第四回の「わたしたちの自由音楽会」開催 (チラシをTSUNOUさんが作っ
    て下さいました。やはり福人研のHPにUPされています。)

それからNOJIMA&SHOJIの発案で新しく「九重のエンカウンターグループ」を作る
かも知れないという構想も出ていました。

SHOJI & NAOKOは今年もみなさまにご一緒していただき、楽しく健やかに、健康高
齢者で居続けたいなと思っています。よろしくお願いいたします。

5

2017/1/9 | 投稿者: shoji

SHOJIです。


 お正月は何もしないで、お酒を飲み、ご馳走を食べ、集まってくる家族、孫たち
とおしゃべりするのが楽しみである。
 今年も12月31日から正月3日までの4日間、二丈山荘で家族と過ごした。私の役割
は山荘の室内を暖かくして、家族にゆっくりしてもらうことだ。
 朝7時頃から就寝の23時頃まで、山荘の室温を26℃程度に維持することである。
就寝時は電気暖房を使用するが、それ以外は木材を燃やす薪ストーブの熱でまかな
うところがミソである。
 バイオマス原理に従い「アンチ地球温暖化。CO2の排出削減」にちょっぴり、ほん
とに「大河の一滴」の貢献であるが。

1,薪ストーブのこと
 スウェーデン製で30p×20p程度の薪材が投入できる小型のものである。部屋の
大きさからこれ以上大きな製品は火災などの懸念があるため業者から設置不可能と
言われた。しかし機械に弱い私にピッタリで、操作が簡単、安全で実に使いやすい。
3年に1回程度、プロの「煙突屋さん」による煙突掃除が必要である。これも火災予
防上、確実に実行する。

2,薪材の準備
 薪は、すべて山荘内の敷地に点在する枯れ木、落葉を利用すること、市販の薪材
は買わないで、敷地内で調達することがミソであり、バイオマス原理に従い、CO2抑
制の効果のため、あえて「地球に優しい」と書いている。

 1本が直径20p、長さ30p程度の薪材で室温26℃を維持するには、1時間に2本〜3本
必要である。1日15時間燃やすと、30本程度、4日間だと120本ほど必要であることに
なる。

 以前は「チェンソー」を使い、孫たちに協力してもらっていた。「マサカリ」や
「ナタ」も買って、薪割をこころみたが、とても私の手に負える仕事ではない。ケガ
をしないことが大切である。(孫が1度指に軽いケガをした)そこで、数年後に
「油圧式薪割機」(前回NAOKOが更新したブログの写真を見て下さい)を購入すること
になった。これは薪小屋に置いてある。私でも、ごく簡単に操作できる。スイッチを
押すのと、足でハンドルを踏めば直径50p程度の幅太い薪材もバリバリっと簡単に割
れる。結構、面白い作業である。

 敷地内の雑草刈りに糸島シルバー人材の職人を年2回程度頼んでいるが、その時、
枯木はすべて太さ直径20p以内、長さ30p以内に裁断し、薪小屋にきれいに積んで
整理してもらっている。現在は2016年ものと2015年ものを置いてある。1年程度置い
ておくと、乾燥して燃えやすい。今回の4日間は主に2015年もの薪材を使用した。
よく燃えてくれた。

3,薪材をストーブの横に置いてある薪入れ袋に入れて小屋から持ち込む
慣れてくると、着火して10分程度で室温を26℃程度に維持する火力の状態にするこ
とが出来るようになった。
@ 落葉入れ(敷地内にあるものをかき集めてくる)
A 小枝入れ
  10〜15p程度の小枝をたくさん集める。これは燃焼力があり、火付け時必要で
  ある。
B 薪材入れ
  直径20p、長さ30p以内の薪材を常時5本程度用意しておく。

4,点火作業
@とAで充分火力をあげておくと、Bの薪材が燃え上がれば作業終了である。

5,灰の処理
 翌朝、着火前に灰を処理する。薪材などの燃えた灰をストーブの中蓋を開けて灰
受け皿を取り出し、灰を敷地の特定の場所に捨てる。これを確実に実行しないと燃
焼率が悪くなる。
 以後は、この繰り返しで室温26℃程度を維持することができる。

6,居眠りと読書
 ストーブが順調に機能し始めると、私の仕事は終わる。そこで、ストーブを囲ん
でイスを4脚セットしてあるので、焔を眺めながら何とも落ち着いた温かさと静か
さの中で、本を読んだり、居眠りするのは 最高の癒しであり休養である。
 ゆっくり、NAOKOとの雑談の時でもある。
クリックすると元のサイズで表示します
3




AutoPage最新お知らせ