「はははっ・・・」
「・・・だよねぇ」
2007年04月11日。
昼休み。
いつも通りアタシと乙女と凛は一緒に居た。
・・・良かった。
心のそこからそう思ってる。
04月11日は・・・金曜日。
アタシ貸し出し当番じゃん!!
そして・・・あの佐々木君に会える。
「早く行かなきゃ!!」
アタシは廊下を走った。
「あ・・・」
図書室に行くと、もう佐々木君はカウンターに座っていた。
「あ、岸野さん。遅かったね」
「ごめん・・・ちょっとね」
ほんとは忘れてただけ。
でも・・・そんなアホに見られたくない!!
「まあさ、とりあえず座りなよ」
「うん・・・」
アタシはカウンターの席に座る。
案外、隣の席は近かった。
肩が触れてしまいそう・・・。
「ねぇ岸野さん」
「はい!?」
いきなり名前を呼ばれ、アタシは声が裏返ってしまった。
「・・・ははっ」
「え?」
「はははッ!!岸野さんって面白いな」
「えぇ!?」
「そんなに緊張しなくてもいいのに」
「・・・うん」
「当番って緊張する?」
・・・鈍感ッ!!
貴方の隣にいるから緊張してるの・・・・。
「佐々木君!!」
「ん?」
「あの・・・」
「すいません、貸し出ししてほしいんですけど・・・」
ちょうどいいタイミングでカウンターの前に人が来た。
しかも行列。
「うわ・・・人増えたね」
「うん、頑張ろう!!」
行列の人たちに次々と返却手続きや貸し出し手続きをやっていった。
そして、あと1人ってところ・・・。
「次の人ー!!」
アタシが呼んだ。
その声に答えたのは・・・。
「はーい、ちい!!」
乙女だった。
「乙女!!凛は?」
「凛は待ってる!!」
「あ、そうなんだ。っていうか図書室めずらしくない?」
「うん。気分転換にね」
「へえ〜」
乙女と貸し出しそっちのけで話していた。
すると・・・・。
「乙女!?」
隣の・・・佐々木君が言った。
「響君・・・」
乙女が言った。
え?
どういう関係?
何で佐々木君は乙女のことを乙女って言うの?
「あ、岸野さん、乙女と知り合い?」
「あ・・・うん。親友」
「なら話が早い。な、乙女」
「そうだね!!ちい、響君がアタシの彼氏!!」
「・・・・はああぁぁぁぁ!!?」
静かな図書室で大声を出してしまった。
「ちょっ・・・ちい、声デカい!!」
「あ・・・うん。って馬路?」
アタシの初恋、もう消滅?
「馬路馬路。中学の時からだし」
「そうなんだ。岸野さん、驚いた?」
驚いたっていうより・・・力が抜けたよ。
「う、うん!!びっくりしたあ」
わざと言った。
「まあ、そういうことなんだ!!」
「・・・」
「あ、じゃあ凛待ってるから行くねッ!!ちい、響君バイバイ!!」
「ばいばい!!」
「ば・・・いばい」
笑ってられないよ・・・。
すっごく短い初恋だったな・・・。
でも、彼女持ちの男なんて好きになりたくない。
しかも・・・乙女が相手じゃ無理だよ。
諦めよう・・・。
胸の奥深くで言い聞かせた。

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