韓国初、女性の大統領”朴槿恵”さんは、高い支持率を誇ったものの、職権乱用権利行使妨害、強要、強要未遂、公務上の秘密漏洩(ろうえい)、特定犯罪が重なる処罰法上のわいろ授受と第三者賄賂授受などの容疑で逮捕されました。
前代未聞の国政スキャンダルでしたが、大統領は内乱または外患の罪を犯した場合を除いて在任中に刑事上の訴追を受けないとされています。
しかし、過去の韓国の大統領は、在任中に暗殺されたり、退任後に自身や身内が刑事の捜査によって逮捕・起訴されて有罪判決を受けたり、あるいは自殺したり、糾弾を受けて亡命を余儀なくされるなどがありました。
恩赦を受けて釈放もあったようです。そこには、大統領の権限が膨大なことから起きた結果(事件)のように報道されています。
一方、日本では、安倍首相による「森友学園へ国有地が不当に払下げされたのではないか」や「加計学園・獣医学部」の新設計画では「総理の意向」と伝わり、職権の乱用、強要ではないかと話題になっています。
民主党が政権を取った時代に「政治主導」という言葉が流行し、現在の森友学園問題や加計学園問題については、政治主導で行われたように思うのですが・・・・。当時、「事業仕分」が行われましたが、仕分に対して「強い官僚のトップ」というイメージでした。
ところが、現在は次官や長官のそん度が疑われ、まして報道陣から記者に対してセクハラ疑惑などと「弱い官僚のトップ」に変化してしまったようです。人事を政治家(内閣人事局)に握られているからでしょうか。
戦後の日本を立て直した優秀な官僚組織の伝統と誇りはいったいどこへ行ったのでしょうか。
三河高原「朝霧荘」にて 2018.4.16撮影

4