「そのあとに見たあれ」というのはこの映画のことです。
『HACHI 約束の犬』を見て、
ウェンディーズに行って、その後に見た、と。
この映画は単純明快なので書かないつもりでしたが、書いちゃいました。変な見方をする人っているもんだなあ。
▼「緊張なし、爽快!」
評価:★★★☆☆
不思議な映画である。画作りも含めてダークなのに、「あー、楽しかった」と言えてしまう。
リーアム・ニーソン演じるブライアンがもう強すぎて、気づけばハラハラしなくなっている。どうやって切り抜ける/片付けるのかだけが楽しみになる。
痛そうなシーンは多いが、それすら爽快。なぜなら、ブライアンは「冒険したいお年頃」の娘がその愚かな母(=ブライアンの元妻)との共謀で勝手に飛び込んだ災禍を、愚直なまでになぎ払っていくだけだからである。
世の中悪い奴がいっぱいいる。なのに娘も元妻も、言うことちっとも聞きゃしない。なのにブライアンは「そら見たことか」なんて顔もせず、独りで精確に敵を追い詰めていく。ジェダイのような気高さと無謀さ、そして圧倒的なまでの背の高さ。
そうした、ブライアンというよりもリーアム・ニーソンの雰囲気にすっかり安心してしまって、96時間なんていう緊迫感はどこへやら(タイアップだとしても、この邦題はいかがなものか)。悪者退治に連れてってもらっているような、そんな感じ。
これにリアリティを持ち込もうとする観客は、映画に何を求める人か。
ただ一点、ドラッグ中毒者の描写だけは爽快さと無縁。最近テレビでよく見る「ほら見てこの目、やばいでしょ」というノリの映像とは違い、ドラッグは廃人しか生み出さないというショックを与えてくれる。
そして、怒る。許せないと思う。娘や元妻も含めて、登場人物は感情移入できない奴らばっかりだ。観客だけを味方につけて、リーアム・ニーソンは敵を倒す! 倒す! 倒す!!
……爽快。
リーアム・ニーソンのキャラクターで「派手じゃない・安心しちゃう・でも爽快」という変わった味わいを確立した本作。すでに続編の製作が決定したとのことだが、なんとな〜く期待してしまうのだ。
細かいこと言わずに楽しめる、映画館での鑑賞がお薦め。いつでもトイレに行ける、ケータイの画面もチェックできるような環境で見て、難癖つけるのは意味がない。

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