自分にはかれこれ20年来、ずーっと気になっていたブツがある。
そいつは緑色で、網目模様があって…
でもメロンではない。ましてや花京院のスタンドでもなくて。
それを最初に見たのはTVのCM。
多分カラーテレビの宣伝だったと思うんだけど
「いろんな色いろ〜いろ〜♪」という歌とともに
リンゴやバナナやその他いろいろな果物が、ワンカットずつ映し出される。
その中にひとつだけ、見慣れないモノがあった。
アレは何?何ていうモノ??ていうかホントに果物???
しかし見えるのはほんの一瞬なので、ヒトに尋ねてみても
「さぁそんなのあったっけ?」で済まされて終わり。
その時は名前もわからない謎の物体として、自分の記憶の隅っこに残ったのみ。
次に遭遇したのは、とある立食パーティーの席。
創立○○周年とかで、大きな会場に屋台が設置されて
そこで寿司とかビフテキとかを供していたんだけど
デザートのコーナーで他のフルーツと並んで、
コレが一個だけ置かれているのを発見。
おおお!! あ、あの五角形な網目はまさしくッッ!!
あの時TVで見たアレだァァッ!!
もしかしたら今日コレを食すことが出来るのかッ!!
それでカットされるのを今か今かと期待して待ってたんだけど
メロンとかパインとか、そんなのは次々出てくるのに
結局最後まで姿を見せることなくパーティー終了。
やっぱ得体の知れないモノだから、誰も所望しなかったのか。
それとも単なる飾りだったのか。
こんなことなら大人しく待ってないで、思い切って注文すればよかった!と
後から悔やむことしきり(つД`)。
それから10数年の時が流れ…
ちょっと前から、とあるスーパーの食品売り場に件のブツが置かれてる。
一個だけガラスの皿に鎮座ましまして、まるでVIPな扱い。
しかも結構高価。ちょっと手が出ない。
そして先日のこと。
誰も買わなかったのか、遂に半額シールが…
コレを逃して果たして次に機会があるだろうか。今こそ狙い目だ。
とまぁそういうわけで、一辺の迷いもなくゲット。
果皮は茶色にくすんでしまってるが、しかしそれが正解。
このくらい熟してるのが食べ頃らしい。
触り心地は、湯上りの素肌にクリームを塗ったような
掌に吸い付くようなしっとり感で何気にキモチイイ。
そして解体。どーーん。
身は白くてところどころにタネがころころ埋まってて、見た目は普通。
いつぞやの龍果実のような意外性はなかったけど。
そして長年待ちに待った試食タ〜イム。
ゴーカイにカットしたのをぱくっと食むと…。
おおお。こ…これはぁッ!!!!(゚∀゚)
とっても甘むぁ〜〜ぃぃ!!
その味は…何に喩えたらいいだろう。
ラフランスをもっとキメ細かく、ねっとりさせたような。
酸味は殆どなく、熟し柿のそれに近い濃厚な甘さ。
鼻を近づけてもニオイはしなかったのに
食べると口内に広がるスイートな香り。
一切れ、二切れと口に運ぶうち、弾みがついて
あとはもう無我夢中でワシワシと平らげてしまった。
コレはもしかして大当たりかも〜ヽ(´ー`)ノ☆。
ちなみにこの果物の名は
「チェリモヤ」といい
その味はしばしばアイスクリームに喩えられるものらしい。
んむ。確かにうんと冷やせば、そんな風に感じるかもしれんね。
次回はぜひとも試してみたい。
そういえば、西原センセが鳥頭紀行ベトナム編で食べていた
「クリームソーダ味のまつぼっくりみたいな」果物っていうのは
もしかしたらコレのことだったのかもしれないなぁ(´ー`)。

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