「甲州ほうとう」
今週の日曜から月曜にかけて、キクジの案内で山梨へと足をのばしてきた。
昨年の暮れに、サトシの予約特典の録音があった。終了後、若山くんとあっきぃ、キクジと食事をすることになった。
その際、いつもの発明に似た思いつきで、「キクジの実家に遊びに行こう!」と提案してみた私。
どうせ、無視されるのでしょうね…と、ふてくされて青菜炒めを摘んでいると、眼鏡キクジが「いいっスよ」と即答。珍しく、若山くんとあっきぃも賛成。
そこからはとんとん拍子で話は進み、気付けば中央フリーウェイを走っていた我々四人。右手に競馬場、左にビール工場を見ながら。
今回の小旅行の一番の目的は、寒い時に本場でほうとうを食べることだった。
キクジナビゲーターが連れていってくれたのは、県下にたくさんの支店を持つ「小作」。古民家のような造りの店構え。中に入ると、宴会が出来るほど広々とした畳敷き。
熊肉、猪肉、茸、すっぽん、かぼちゃ、豚肉、ちゃんこ、辛口カルビ、小豆の各種ほうとうが常時ある。そして、もつ煮や焼き鳥など、おつまみも多種揃えてあり、呑みに来るお客さんも多いそうだ。
私は、この時期限定の、牡蠣ほうとうを戴くことにした。分厚いきしめんみたいな麺と共に、ざっくりと切った里芋、かぼちゃ、じゃが芋、白菜、葱、ごぼう、人参、椎茸、そして、たくさんの牡蠣が、あっさりとした味噌で味付けられて、ドッシリとした鉄鍋で登場。麦ごはんの半ライスも注文していた私は、ちょっと後悔した。コレハ、タベキレナイ。
しかし、熱い熱いとマフラーを取って、セーターを脱いで、フーフーしながら箸を動かしているうちに、全部食べてしまっていた。味噌がしつこくないし、具材もトロトロに柔らかく煮込んである。特に、かぼちゃ。
私は、スープまでしっかり完食。それを見たキクジコメンテーターが、「山梨の人はそこまで食べないっスよ。でも、それだけ美味しそうに食べてくれたら嬉しいっス」と笑顔でコメント。
あらあら、食べすぎちゃったかしら、はしたないわと思いながら横を見たら、同じくスープまで完食した若山さんが、スパーッと煙草を吸いながら夜景を御覧になっていた。
パンフレットによると、ほうとうは、武田信玄が野戦食として用いた甲州独特のものであり、甲州人の誇る郷土料理だという。
これはいいなあ、と思った。誇るべきものですよ。野菜もいっぱいとれるし、温まるし、美味しいし。
でも、かなりの量が出てくるので、女性なら二人でひとつを注文して、分け合って食べるほうがいいかもしれない。食後、しばらく私は動けなかったので。


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