午前一時に眼が覚めた。
腰痛で寝返りが打てないので背中が痺れてきたからである。
一晩寝れば大丈夫だと思っていたがとんでもないことになった。
ベッドの縁を左手でつかみ、右手で右足を抱えてリフトしながら寝返
りを打たせようとしたが、ある角度になると激痛が走った。
ゆっくりと持ち上げて、やっとのことで体勢を横にする。ホッとして
眠ったら五時に眼が覚めた。今度は足が痺れてきたからだ。
おまけに放尿もしたくなる。またもやベッドの縁を持って足をリフト
して、膝から下をベッドから下した。これからが大変である。まだ横
になっている体勢を10cmづつ起こそうとするのだが、ある位置に
来ると激痛である。ここで深呼吸してまた10cm起こす。
ベッドに座れたのは五分後だった。
ゆっくり立ち上がってみると、歩くのは何とかなりそうだった。
一歩一歩確実に歩を進めながら放尿を終え、またもやベッドに横にな
るのに五分かかる。何だか老人になった気分だ。
午前六時半、先ほどの行為をまたもや実施して、朝食をとって、暗澹
たる気分で珍獣部落へ向かった。
駅の階段を上り下りするのも慎重に労損に着いた。
広げた東京新聞には、「銘木幽香を放つ象。美女、汝を取り巻きて欣
快生ぜんか」とあったが、いまどんな美女が目の前にいてもイタズラ
する気にはなれなかった。アメリカの失業率が10.2%だろうと何
だろうと知ったことではないのだ。当然珍獣なんて眼中にない。
座っているだけで腰が重くなってくるので立ち上がる。しばらくする
と重くなってくるのでまた座る。するとまた重くなってくるので立ち
上がる。この繰り返しである。人目を盗んでゆっくりとストレッチを
しているうちに、筋肉が柔らかくなってきたのか痛みが少し軽くなっ
てきた。夕方になるとさらに回復。座ったり立ったりが楽になった。
夜、ジャイアンツが接戦をものにして日本一に。 \(^o^)/
長いシーズン、獄労惨であった。

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