そういうわけで、7月3日の撮影、続いてはシーン8。
この舞台となる河原、実はあらかじめロケハンしていた場所があったのですが、半年前とは勝手が違ってしまい、あったかくなってきたせいか釣り人の車でとんでもない状態になっていました。う〜ん、「ネット心中」の舞台としてはなんともにぎやかです。
そうしたら、近くになんとなく「いい感じ」の小道があったのを見つけました。が、もとから自動車なんか運転したことない私にはどう行ったらそこに行けるのか、さっぱり分かりません。
途方にくれていると、しちりん役の池田良さんったら「カーナビ」を使ってピコピコとすぐにそこへ入れる順路を探してくれました。
す、すげえ!
で、そこに入ってみると、なんともこれ以上には求められないくらいイメージ通りの河原の風景が広がっているじゃないですか!
「ああ、神様!」思わず叫んでいる、私ではあります。これまでも、現場のいろんな偶然に助けられている私ですが、今回もとっても心強い追い風を感じました!
池田さんとカーナビには足を向けて寝られません。しかもカーナビはどこにでもあるので、仕方ないのでこれからは立って寝ます。
で、どんなシーンを撮っているかと言えば、こんなシーン。

詳細は秘密なんですが、かなりデンジャーなシーンではあります。
これまでも撮影中に起きた交通事故の話はよく聞きますし、繰り返しますが自動車の運転をしたことのない私には、それがどんなに危険なことかも分からずに演出の注文を出さなくちゃいけないので、とってもナーバスになります。
しかし役者さんたちの緊迫した演技のおかげで、作品のアクセントとしてインパクトのあるシーンを捕らえることが出来ました。
とくに、跳ね飛ばされる「ホームレスの男」役の段野陽介さんの名演技は見所のひとつだとは思うのですが、現場では「まるで吉本新喜劇だ!」と大爆笑だったことは内緒です。撮影中、何十分も寝たままでいていただいて、ごめんなさい。段野さんの命がけのふっとび、どうかみなさんの目で確かめてみてください。
しかし、遠目で撮影を見かけた人たちの「あ!」とか「大丈夫か?」などの声が耳に入るたびに、おおげさにカメラ振りまわしてみたりして、けっこう冷や汗かきました。
まあ、パトカー呼ばれなくてよかったです。
登場人物の性格を分かりやすく描くときに、ひとつの物事に対するリアクションをそれぞれ明確に書き分けていくって手があります。まあ、これもそんなシーンではあります。

簡単そうに思えるのですが、こういう所での心の無理が作品の現実感を失わせてしまう場合もあり、けっこう要注意だったりするんですよね。
しかしミミ役のあべあゆみさん(左)、しちりん役の池田さん(中央)、メグミ役の三橋奈那さん(右)、それぞれ感情にあまり無理なく、それぞれの立場からこの人身事故を見つめていたように思います。
かなりチグハグな三人組みですが、この三人が並んだ映像、見ていてとっても私の好きな絵になりました。
物語の人物同様、ぜんぜん別の方面から集まっていただいた役者さんなんですが、不思議とよいバランスがとれているみたいです。何かとても惹かれるものを感じました。
そうして少しづつ馴染んできた楽しい三人組みではありますが、この先もっとひどい目に会うってんですから、もう目が離せませんね!
こうご期待です。

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