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2007/10/7

『北辰斜にさすところ』@中津川映画祭  映画道

『北辰斜にさすところ』

2007年日本映画 112分
脚本・監督・製作:神山征二郎  原作・脚本:室積光「記念試合」
撮影:伊藤嘉宏  美術:春木章  音楽:和田薫
出演:三國連太郎(上田勝弥)、緒形直人(草野正吾)、林隆三(息子・上田勝弘)、佐々木愛(娘・橋本富子)、和田光司[新人](青年時代の勝弥)、林征生[新人](孫・上田勝男)、笹村浩介[特別出演](弟・上田勝雄)、清水美那(浩一の妹・西崎京子)、大西麻恵(露崎真知子)、神山繁(本田一)、北村和夫(海路政夫)、滝田裕介(村田聡)、土屋嘉男(赤木吾郎)、坂上二郎(真田喜信)、織本順吉(西崎浩一)、佐々木すみ江(西崎公子)、鈴木瑞穂(財前一郎)、犬塚弘(天本英人)、斎藤とも子(勝弘の妻・上田陽子)、永島敏行(宇土虎雄)、波岡一喜(七高応援団長・重松俊明)、高橋長英(北島憲吉)、河原崎建三(伊藤教授)、樋浦勉(西村順造)、三遊亭歌之介(監督・下村永吉)、阪本浩之(末永清)、池上リョヲマ(中神進一郎)、佐野泰臣(江頭キャプテン)、田中優樹(青春時代の西崎)、金山一彦(徳田衛生軍曹)、絵沢萠子(赤木吾郎の秘書)、福田勝洋(鹿児島大学野球部監督)、安藤一夫(城南高校野球部監督)、岩間天嗣(浜岡)、山本圭(ナレーター)




五高(現・熊本大学)と七高(現・鹿児島大学)の野球部は長年のライバル。1926年には勝利した七高応援団が五高の校歌の替え歌を歌い、五高は侮辱されたとして七高に乗り込んで乱闘騒ぎとなり、熊本近代スポーツの父・宇土虎雄の仲裁により応援団長・重松俊明が土下座して一件落着するといった事件もあった。時は流れ、現代の福岡市。両校のOBたちの間で対校試合100周年の記念試合を催すという話が持ち上がる。開催地は七高同窓会の本田と海路が一芝居打ち、熊本県人吉市にある川上哲治記念野球場に決まる。彼らは七高の伝説のエース、上田兄弟の出身地である人吉市での開催を望んでいたのだった。兄の勝弥は神奈川で開業医となり、今では息子の勝弘に病院を任せていた。孫の勝男も高校の野球部でエースとして活躍していたが、練習中に靭帯断裂の大怪我を負ってしまう。そんな折、本田に同窓会の会報に載せるインタビューを頼まれた勝弥は、孫に聞かせるという形を取って七高のでの日々を語り始める。勝弥が第七高等学校造士館に入学したのは昭和11年。同郷の先輩・草野正吾を慕っていた勝弥は彼と同じ東寮に入寮し、「天才的なバカになれ」と言われる。数学の伊藤教授との語らい、ロウソクの火を頼りにしたロウ勉、山登り。野球部でバッテリーを組んだ西崎とは無二の親友となり、第二高等女学校(ツヴァイ)のマドンナだった妹・京子と交際を始める。草野は山形屋デパートで評判の美人だったナポレオンの手を握り、後に結婚することとなる。ある夜、酔っ払った寮生がポストを倒して破壊したために郵便物が川に流れてしまう。草野は罪を被ったためにドッペル(留年)となり、勝弥が先に卒業を迎える。弟の勝雄は昭和15年に入学したが、卒業短縮により17年に京都帝大に進み、18年に学徒出陣で入隊する。そして昭和20年、指宿市より沖縄に向けて出撃し、帰らぬ人となっていた。インタビュー後、記念試合の開催が来年の11月3日に決まるが、勝弥は電話をかけてきた海路に試合には行かないと告げる。そこへ大阪に住む西崎の妻から西崎が入院したという連絡が入る。娘の富子とともに見舞いに訪れた勝弥は思わず一緒に試合に行こうと励ますが、自宅を訪れた本田、海路、後輩の真田には改めて行く意思がないことを伝える。医者になるため慶應大学への進学を考えていた勝男だったが、祖父の話を聞き、対抗試合に出るために鹿児島大学への入学を決意し、見事に合格を果たす。試合を間近に控えたある日、西崎の訃報が届けられる。勝弥は西崎の妻に懇願され、久し振りの帰郷を決意する。11月1日、勝男とともに指宿市の花瀬望比公園に行った勝弥は、軍医として赴いた戦場で草野を見殺しにしたことを思い起こす。そして試合当日、途中から勝男も登板し、試合は3対3のまま9回裏五高の攻撃を迎える。

今年で6回目を迎える中津川映画祭シネマジャンボリー。
同映画祭の顧問を務める岐阜市出身の神山征二郎監督の最新作を劇場公開に先駆けて上映。三國連太郎さんと神山監督の舞台挨拶があり、場内には岐阜県の古田知事の姿も。

巻頭、タイトルが大写しになり、緒形直人さんによる巻頭言に引き続いて(これも画面に表示される)七高の寮歌「北辰(ほくしん)斜(ななめ)に」を合唱しながら火のまわりを踊って回る学生たちのショット。
劇中、その先輩が「天才的なバカになれ」と主人公に向かって言うわけだが、いかにもな蛮カラ学生たちの若さ溢れるエピソードの数々が楽しい。

最後の試合のシーンは某アメリカ映画を想起させるが、なかなか感動的。
ただ、緒形直人さん扮する先輩を試合のシーンに絡められず、終了後になってしまったのが惜しい。草野も野球部にした方がよかったように思う。
ちなみに現在はスペイン・アンダルシア地方に住んでいるというチームメイトが出てくるのだけど、その名前が天本。スペインで天本と言うと俳優の故・天本英世さんが思い浮かぶが、実は旧制七高の出身なんですな。

そうそう、試合の前夜祭で鹿児島大学野球部の学生がOBたちに「川上哲治って何をした人なんですか」と聞くのだけど、野球をやっていて川上哲治さんを知らない人がいたらすぐ辞めた方がいいな(笑)。


★★★
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2007/11/13  1:47

投稿者:法水

これはこれは。
どこのどなたかは存じませんが(笑)ようこそお越し下さいました。
検索で引っ掛からないようにはしてないはずなんですけどねぇ。今まで見つからなかったのが不思議なぐらいで。ってどこのどなたか知らない人に何を書いているんだ、私は(笑)。

>緒方直人
あれ? 最初に「緒方直人」と書いていて後で気付いて直したはずだったのですが…。逆に緒形を緒方にしてしまったのかも(笑)。
ありがとうございました。mixiも直しておこうっと(笑)。

2007/11/12  13:35

投稿者:NoNameのK

ここにはコメントしないつもりだったんですが、
「緒方直人」という表記を見つけてしまったので
看過できませんでした。
性分なんです。ごめんなさい。

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