2010/5/12
桐野夏生『東京島』 読書道
『東京島』
TOKYO-JIMA
著者:桐野夏生
出版社:新潮社(新潮文庫)
出版日:2010年5月1日
清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える―。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。
第44回谷崎潤一郎賞受賞作品。
個人的には谷崎賞には信頼を置いているのだが、正直、少々物足りない。
読んでいる間はそれなりに面白くはあった。
ヒロインの清子をはじめとして、4人目の夫で記憶喪失のGMことユタカ、一人トーカイムラに追いやられたワタナベ、眼鏡を捨てたことで覚醒するオラガ改めオカゲ、“ホンコン”と呼ばれる中国人グループのリーダー・ヤンなどなど個々のキャラクターも悪くないし、日本人グループと中国人グループの対比も面白い。
だが、ラストはやや拍子抜け。解説に「必然としか呼びようのない完璧なラスト」と書いてあったのが目に入ってしまったので、期待が高くなりすぎたのかも知れないが…。
木村多江さん主演の映画版が今年の夏に公開されるが、ヒロインの清子は原作では島の誰よりも太っているという設定。その時点でもはや別物となってしまうが、予告篇の冒頭で「特別協力:エルメス」と表示されるに至ってはほとんど冗談としか思えない。どうせ脱ぎもないだろうしなぁ(笑)。
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TOKYO-JIMA
著者:桐野夏生
出版社:新潮社(新潮文庫)
出版日:2010年5月1日
清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える―。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。
第44回谷崎潤一郎賞受賞作品。
個人的には谷崎賞には信頼を置いているのだが、正直、少々物足りない。
読んでいる間はそれなりに面白くはあった。
ヒロインの清子をはじめとして、4人目の夫で記憶喪失のGMことユタカ、一人トーカイムラに追いやられたワタナベ、眼鏡を捨てたことで覚醒するオラガ改めオカゲ、“ホンコン”と呼ばれる中国人グループのリーダー・ヤンなどなど個々のキャラクターも悪くないし、日本人グループと中国人グループの対比も面白い。
だが、ラストはやや拍子抜け。解説に「必然としか呼びようのない完璧なラスト」と書いてあったのが目に入ってしまったので、期待が高くなりすぎたのかも知れないが…。
木村多江さん主演の映画版が今年の夏に公開されるが、ヒロインの清子は原作では島の誰よりも太っているという設定。その時点でもはや別物となってしまうが、予告篇の冒頭で「特別協力:エルメス」と表示されるに至ってはほとんど冗談としか思えない。どうせ脱ぎもないだろうしなぁ(笑)。
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テーマ: 読書
