『庭から昇ったロケット雲』
THE ASTRONAUT FARMER
2007年アメリカ映画 104分
脚本・監督・製作:マイケル・ポーリッシュ
脚本・製作:マーク・ポーリッシュ
製作:ポーラ・ワインスタイン、レン・アマト
撮影:M・デイヴィッド・ミューレン 音楽:スチュアート・マシューマン
出演:ビリー・ボブ・ソーントン(チャールズ・ファーマー)、ヴァージニア・マドセン(オードリー・“オーディ”・ファーマー)、マックス・シエリオット(シェパード・ファーマー)、ジャスパー・ポーリッシュ(スタンリー・ファーマー)、ローガン・ポーリッシュ(サンシャイン・ファーマー)、ブルース・ダーン(オードリーの父ハル)、マーク・ポーリッシュ(FBI捜査官マシス)、ジョン・グライス(FBI捜査官キルボーン)、ティム・ブレイク・ネルソン(弁護士ケヴィン・マンチャク)、サル・ロペス(ペペ・ガルシア)、J・K・シモンズ(ジェイコブソン)、キアステン・ウォーレン(フィリス)、リック・オーヴァートン(融資係アーノルド・“アーニー”・ミラード)、リチャード・エドソン(保安官チョッパー・ミラー)、エリス・エバリー(マディソン・ロバーツ)、ジュリー・ホワイト(精神科医ベス・グード)、グレアム・ベッケル(フランク)、マーシャル・ベル(ミラー判事)、キャスリーン・アーク(ハーダー先生)、ブルース・ウィリス[クレジットなし](ダグ・マスターソン大佐)
チャーリー・ファーマーには子供のころからの大きな夢があった。それは宇宙飛行士になること。航空宇宙工学の修士を獲得した後、空軍にパイロットとして入隊。ファーマーはNASAの宇宙飛行士訓練プログラムに参加し、着実に夢へ近づいていた。ところがそんなとき、父親が急死し、実家の農場を継がざるを得なくなる。ファーマーの夢は挫折したかに見えたが、彼は夢をそう簡単にあきらめるような男ではなかった。帰郷してから10 年、自分の貯金すべてをつぎ込み、彼は自分の手でロケットを作り、自分の農場から宇宙へ行く計画を立てていた。彼の夢を支えるのは妻のオーディと子供たち。サンシャインとスタンリーという娘たちと、15才の息子シェパードだ。学校では教えてくれない宇宙や科学の専門知識を父から学び、シェパードは打ち上げの際、“管制官”として父に協力できることを楽しみにしていた。オーディは「夢は信じ続ければかなう」ということを、身をもって父から子供たちに伝えて欲しいと思っていた。オーディの父親ハルも、自分が子供たちにしてあげられなかった後悔からファーマーのゆるぎない夢を応援し、精神的な支えとなってくれた。家族の温かい励ましとは反対に、街の人々は彼を変わり者として扱い、銀行はお金を貸さず、カウンセリングまで受けさせられる始末。そんな仕打ちにも負けず、子供たちに学校を休ませて、家族全員で打ち上げ準備を始めた矢先、予期せぬ問題が起きる。1万ポンド(4.5トン)の高レベルのロケット用燃料を確保しようとしたことがFBIの耳に入り、危険人物として捜査員のキルボーンとマシスに監視されることとなる。友人の弁護士マンチャクの機転により、彼らをFBIから守るために情報をマスコミに流し、マスコミは<スペース・カウボーイ>と彼の手作りロケットをネタに、連日に渡る取材合戦を始めた。ファーマーは全世界のテレビで変わり者のヒーローとして放映され、それによって皮肉にも多くの支援者を得ることになる。ところが同時にFBI、CIA、FAA(連邦航空局)そして軍隊がロケットをミサイルと見なし、ファーマーを市民の安全を脅かす存在として厳しい目を向け、いつでも計画を阻止できるよう準備していた。そんな時、昔の仲間だったマスターソン大佐が一家を訪ねてくる。彼もまた打ち上げを止めようとしていた。しかし、どんな妨害が入ろうとも、ファーマーは揺るがなかった。彼は追い続けた自分の夢のために、そして愛する家族のために、本当に宇宙へ行くことができるのか…?【公式サイトより引用】
『ツイン・フォールズ・アイダホ』のマイケル・ポーリッシュ監督作品。
脚本・製作のマーク・ポーリッシュさんは双子の兄弟。
一体どこでそんな情報がインプットされたのか定かではないが、なぜかこの映画を実話に基づいた作品だとばかり思い込んでいた(汗。『月のひつじ』あたりが頭にあったのか)。さすがに個人の力で宇宙に行ったなんて話は聞いたことがないから打ち上げに失敗してからどう終わらせるんだろうと思っていたら、何と本当に宇宙に行って帰って来てしまってびっくり。
主人公の妻オーディにしても3人の子供にしても、こんなとんでもないオヤジに付き合ってよくやるよなと感心していたのだけど、そりゃあ現実にはこれだけ理解力のある家族はいないよな。大体、苗字がファーマーって。
でも、実話と思い込みながら観るというのも映画の新しい楽しみ方の一つかも知れない(笑)。
これまでビリー・ボブ・ソーントンさんってあまり相性がよくなかったが、本作では夢を叶えるために奮闘する父親が似合っていた。融資を受けられなくて、銀行の窓からレンガを投げ込むあたりが可笑しい。
FAAの聴聞会で「あなたが作っているのが大量破壊兵器ではないと言えるのか」と聞かれたときの、「もし大量破壊兵器だとしたらまだ見つけられていない」という答えにも大笑い(劇場で笑っていたのは私だけだったが…)。
ヴァージニア・マドセンさんも一度失敗して諦めそうになった夫を信じ抜き、子供たちのためにと夫の夢をがっちり支えていく妻を好演。
そして、2人の娘が史上最強レベルの可愛さ。
祖父が死んだ時に天使の羽をつけている姿ときたら。
ちなみに姉スタンリー役のジャスパーがマイケルの娘で、妹サンシャイン役のローガンがマークの娘。実際は従姉妹だけど、親が双子だから実の姉妹としても違和感まったくなし。
★★★