劇団黒テント 第65回公演『玉手箱』
2008年5月31日(土)〜6月15日(日)
theatre iwato
一般前売:3,500円 当日:4,000円
作:坂口瑞穂 演出:「玉手箱」俳優陣
美術:幸和紀 舞台監督:三津久
照明:横原由祐(シアタークリエイション) 音響:大久保友紀(ステージオフィス)
衣装:山下順子 宣伝美術:寺門孝之、名久井直子 制作:宮崎恵治、岩井加奈
出演:森智恵子(ある娘)、重盛次郎(別の男)、宮地成子(ある女)、愛川敏幸(ある男)、平田三奈子(ある姪)、足立昌弥(昔のヒモ)、植田愛子(ある妹)、久保恒雄(働く男1)、山中弘幸(働く男2)、畑山佳美(ある踊り子)、滝本直子(別の踊り子)、光田圭亮(あるヒモ)、片岡哲也(別のヒモ)、伊達由佳里(ある妻)、太田麻希子(レジ女1)、岡薫(レジ女2)、本木幸世(暇な女)、遠藤良子(物売る女)、工藤牧(別れた夫)、宮崎恵治(別の息子)
伝説のストリッパー、セーラ望月。の行方を捜すある娘。彼女は父親がなぜ自分と母親を捨てて、その女のもとに走ったのかを突き止めようと、彼女を公園のトイレで目撃したという乞食たちや、彼女の姪、かつてのヒモ、踊り子仲間たちから話を聞く。ストリッパーでありながら、テレビや映画に出演して人気を博したセーラ望月は、引退興行の際、猥褻物陳列罪で逮捕されて懲役1ヶ月の判決を受けた後、朝は新聞配達、昼はスーパーのレジ打ち、夜はスナックで働くという生活を送っていたが、再びストリップの舞台に立ちたいと劇場を訪れていた。そしてある踊り子も引退興行を控え、別れた夫や息子に最後の舞台を見に来て欲しいと連絡を取る。
紅テントの次は黒テント。
といっても結成40年になるこの劇団は神楽坂に拠点を構え、テント公演を知る劇団もごくわずかになりつつあるとか。
今回は予定されていた演出家が倒れたそうで、世代交代した俳優陣が全員で演出を務めるというスタイル。ダンスあり出演者の生演奏ありで、初代一条さゆりをモデルにした一人のストリッパーを描き出す。
証言を基にした回想シーンでは主にある娘がセーラ望月役となり、他の登場人物も瞬間的に別の人物に成り代わったり過去の自分になったりする。
数々の証言により何となくの人物像は浮かび上がるが、一条さゆり自身も経歴を偽っていたように、その時のセーラ望月が発言した内容が真実であるという保証はどこにもなく、彼女が子供を産んだのか、産んだとして男の子だったのか女の子だったのかも定かではない。
後半がセーラ望月の同僚だったある踊り子の話が中心になってしまったような印象を受けたが、ひょっとして彼女がセーラ望月だったんだろうか。