2005/11/18
「最終章〜アメリカの旅〜」

「最終回〜ウーとの別れ、そして帰国〜」
さあ、日本へ向けて出発だ!
快晴の朝。
乗り慣れたブレイザーに荷物を積み込み、朝日
が差す東へ向けてハイウェイを走る。
「ま、まぶしー!」
アメリカでの最後の日の出に目をくらませられ
ながら、ハイウェイをひた走る。
日本へ帰るのに太陽目指して行くなんていい感じだ。
マンハッタンを抜けて、JFK空港を目指すコース。
道も空いてるし、この調子なら予定より早く着きそうだ。
ジョンにもらった彼が作ったという曲
「アンセム・フォー・ヒーローズ」
とマジックで殴り書きされたCDを試しに聴いてみる。。。
壮大なイントロが印象的だが、内容は
エレクトロなポップチューン。
車内は無言。ジョン、悪いけど途中でPHISHに変えました。
とってもいいやつだったけど、音楽の方はどうかなぁ。。
そして、気づいた。
ガソリンがない。
給油しようと高速道路上のスタンドを見つけ入ると、メキシカン
のオッちゃんが
「いやぁ、なんか壊れちゃってさ。ガソリンありまへ〜ん(俺訳)。」
とのこと。まじかよ。
しかし、煌々と付くガスの少なさを知らせるエンプティーライト。
このまま走ってハイウェイの真ん中でガス欠なんて勘弁だ。。
「次のインターで1回降りればスタンドあるから、そこで入れな。」
というオッちゃんの言葉に従い、最初のインターで降りることにした。
ハイウェイ降りてしばらく走ると何だか
ゴミが散らかってたり、ドラム缶の
焚き火後などが目に付く。
「なんか怪しげな雰囲気の町だな。」
などと言っていると「サウスブロンクス」という看板を発見。
「うわっ!これやばいエリアじゃないの?」
ヒップホップの曲や映画で聞く街の名前に皆が反応する。
車内に少しだけ緊張がはしった。
ダブダブの服を着た連中やホームレスの姿も目立つ。
早朝だっていうのに、だるそうにぶらついてる奴もいる。
しかし、無事ガソリンスタンドを発見。
インド人の店員がめんどくさそうに給油してくれる。
するとウーが「あ、あれ駅だよな?」と言った。
ニューヨークを走るモノレールの駅が見える。
「おれ、ここで降りるよ。」
ウーは俺たちの緊張に気づかないかのように、さらっと言う。
「えー!大丈夫か?」
皆心配するが、ウーは笑っている。
車をスタンドの脇にとめ、ウーと最後のハグ。
「Thank you. You guys are Great!」
とニッコリ笑って手を振り、マンドリンを背負ってウーは去っていった。
その後ろ姿が見えなくなるまで見送った。
バーリントンの街で乗っけてから共に過ごしてきたウーは
ニューヨークのダウンタウンへと消えていった。
彼の旅はいったいいつまで続くのだろうか。
さあ、空港へ向かおう。マンハッタンを抜ける高速道路を車は走る。
ブルックリンブリッジだ!自由の女神は見られなかったな。
久しぶりに三人に戻った僕らは、しばらく無言だったが、
やがて封印気味だった日本語を使いまくり、色々と語り合い
ながら空港を目指した。
「ウーは不思議なやつだったなぁ。大丈夫だったかなぁ」
「あいつは七年も一人で旅してるんだぜ。
俺たちなんかより全然タフなやつだよ。へーきへーき。」
「キモックの時、寒かった〜。でもいい写真撮れたよ。」
「あたし、アメリカ人にモテモテじゃない?」
「俺だって、女の子に声かけられたぜ!」
「ジョディでしょ。」
「・・・。」
「うあー、帰りたくねーーーー!!」
「でも米食いたいなぁ。」
「居酒屋でしょ。」
「いいねぇ〜。」
「でもさ、どうする?Phishが復活したら?」
「ははは。そりゃもちろん。」
「また来るでしょ〜!!!!!」
こうして無事空港に着いた僕らは世話になったレンタカー
を綺麗に掃除して、なで回し、ほめ倒し、返した。
定刻通りに飛行機は飛び、日本へと飛行機が飛びたった。
僕らのアメリカで過ごした夏は終わった。
あっというまの一ヶ月だった。そして、様々な出会いと
ハプニングに満ちた旅だった。
僕はこの夏を一生忘れない。
だろう。
たぶん。
いや、ほんと。
(終)
nidi

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