その2からの続き。
さて、今度は本当に秘密にしておきたいワイナリーの話。
ナパの東側にSilverado Trailという街道がある。Joseph PhelpsやShafer、Colginなど世界的に有名なワイナリーがひしめく場所だ。
←本文には出てこないが、この日はJoseph Phelpsも回って、Insigniaなども試した。これはJoseph Phelpsの試飲室に並ぶ古い樽
この街道のさらに東側のChiles Valley DistrictというAVAに、今回紹介するGreen & Red Wineryがひっそりとたたずんでいる。
一般には公開していないワイナリーなので詳しい場所はここでは紹介しないが、ご興味のある方はどうぞお調べ下さい。でも残念ながら、地図やリストにもあまり載っていません。
住所がわかってもあまりに山の中なので、 →続きは、頑固に、をクリック
Joseph Phelpsの敷地内にあるビンヤードで、収穫前の実を撮影=本文には出ていません→
GPSが途中で利かなくなるし携帯も通じなくなる。おまけに道路脇には看板もなく、メインの道路から入口へは、ヘアピンカーブの砂利の坂道を駆け上らなければならない。
例えそこを駆け上がっても、しばらく進むとゲートが閉まっているので、普通の人ならそこで帰ってしまうだろう。ゲートの近くまで行くと、実は自動でゲートが開くんだけどね。
このワイナリーは300エーカーの敷地内にChiles Mill、Catacula、Tip Topという3箇所のビンヤードを持っている。3つあわせて30エーカー強。
山の斜面を利用した畑はMountain Vineyardと呼ばれる。険しい斜面に作られた畑では、想像を絶する手間と労力が必要。そこで育つブドウは平地でのほほんと育つ実と違い、気候と灌水、肥料など生育に必要な条件がことごとく制限される。だからコストも高い。
←眺めのいいJoseph Phelpsのテラス。外での試飲もさわやかで楽しい=本文には出ていません
そういった過酷な環境で育ったブドウはたくましく、平地で育った”町の子”的なブドウとは一味も二味も違った素晴らしさを醸しだしてくれる。
Green and Redでは、Zinfandel、Sauvignon Blonc、Syrahなど30エーカー強をを生産している。オーナーはJay Heminwayさん。ニューヨークで育ったJayさんは子供のころからワインに親しんでいた。コロラドの大学でフランス語を学んだ後、フランスへ留学。ワイナリーで働く機会を得て、ワインづくりに造詣を深めていった。
UCバークレーの大学院で芸術を修めたJayさんは、1960年代にNapaを訪れる機会があり、またイタリアへ留学する機会にも恵まれ、幾つかのワイナリーで試飲を楽しんだそうだ。
その後、1980年代に開かれたChiles Valleyの元ワイナリーの土地を見つけて購入。70年代から本格的に畑作りを手がけた。ただし水も電気もないところだったので、住み家づくりから少しずつ始め、ほんの少しずつ利益が出るたびに畑や施設を少しずつ整備して、現在の畑に仕上げた。
「Green and Red」という名前は、ここの土壌に含まれるサーペンタインと呼ばれる鉱物が緑色で、土そのものは赤土であることに由来する。
昼食を食べたRutherford Hill Wineryのオリーブの林には、たわわに実がなっていた。でもまだ未熟=本文には出ていません→
周辺には1本$150〜$500のカボネーを産出するBryant Family、Chappellet、Colgin、Girardなど、知る人ぞ知る世界的に有名なワイナリーがひしめいている。
そんな中で1軒だけZinfandeilにこだわって、1本$30前後の素晴らしい味と値段のワインを頑固に作り続けている。素晴らしいブドウを算出するため、僕ちんたちが訪れた数日前にも、ワインコンサルタントとして世界的に有名なある人が訪れていたらしい。
さて、その有名なワインメーカーは誰だったのか。
その4へ続く。

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