低速太陽風の吹き出し口での風速が判明
−ひので衛星極端紫外線分光撮像装置による高温ガス速度の検出−@国立天文台
ひので科学プロジェクト
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図と解説が分かりやすい!
太陽風は太陽から噴き出している荷電粒子の流れで、オーロラや磁気嵐の元になっています。
しかし、その太陽風が太陽のどこから吹き出しているのかは、長年の謎でした。
2007年12月には、太陽観測衛星『ひので』(SOLAR-B)によって、
太陽風の源が捉えられ、その速度が測定されました。
太陽風の存在は彗星の尾の観測によって1950年代から予測されていたそうですが、その後、人工衛星を使った観測で存在が確認されていました。
太陽風の速度は数百km/sと非常に高速で、その速度とどこから噴出されるのかが謎だったのです。
そして、『ひので』がX線望遠鏡の観測で、コロナホールに隣接した活動領域の端から高温ガスがコロナ上空に流れ出ている様子を捉えたのです。
これは、太陽風の吹き出し口、とくに比較的低速な太陽風の源を直接観測したものである可能性がひじょうに高いと考えられます。しかし、得られた画像からガスの模様が移動していく様子をとらえ、そこから高温ガスの速度を予測したにすぎず、直接ガスの速度を測定しているわけではありません。そのため、本当に高温のガス本体が流れているのか、それとも波動現象のように単に模様が動いている様子を見ているだけなのか、明らかではありませんでした。
今回、この問題を解決するために、XRTで発見されたこの高温ガス噴出領域を「ひので」に搭載された極端紫外線撮像分光装置(EIS)を使ってさらに観測しました。EISでは、この高温ガス噴出領域を分光観測することで、ガスが流れ出している速度を測定することができます。その結果、高温ガスの流出速度は毎秒100km程度であることがわかり、XRTを使った観測から予測された値とほぼ一致する結果となりました。
「ひので」に搭載されたEIS、XRTの両望遠鏡の観測により、コロナホールに隣接した活動領域の端から高温のガスが流れ出していることが決定的なものになりました。この研究により、今後太陽風の理解が大きく進むことでしょう。
【2008年4月2日 国立天文台 アストロ・トピックス(373)】より
太陽風の理解が進むことにより、オーロラ予報や宇宙天気予報の確度も上がっていくのではないでしょうか?
楽しみですね!
<関連リンク>
・
「ひので」ホームページ@
国立天文台
・
太陽観測衛星「ひので(SOLAR-B)」@JAXA
・
低速太陽風の吹き出し口での風速が判明@アストロアーツ

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