普通、移動手段と言えば「車」でしょうけど、私ゃず〜っとJR。どこへ行くにも自家用車の方にはピンと来ないかも知れませんが、列車には「優先席」ってのがあります。「お年寄り」「身体の不自由な人」「妊婦さん」そして「小さな子供を連れたお母さん」に優先して座っていただこうというもの。車内放送でも「優先席がありますので、必要とされる方には席をお譲りください。また、付近では携帯電話の電源はお切りください」と必ずアナウンスされてますね。
札幌の地下鉄にあるのは「専用席」だけど、JRのは「優先席」だから、周りを見渡して必要とされる人がいなければ、健常者が座ったってかまわない...んだけど、私や根が小心者のせいか、今まで一度も座った事がないし、近寄った事もなかった。目の前に必要とする人が現れて席を譲るのは、何かわざとらしくてイヤだと思ってたからね。
夏のある日、札幌に独りで買い物に行く機会があってね。手荷物を少々抱えて、帰りの電車に乗り込んだんだけど、優先席以外の席は満席状態でさ。かといって、立ってる人も居なかったので、思い切って優先席に座ってみたよ。電車で移動するようになってから20年は経つのに、初めての経験...何かこうドキドキしてさ。優先席に座るのに、あんなに勇気がいるもんだとは知らなかったな(笑)
まぁ2〜3の駅に停車すると、さすがに混み合って来たんだけど、席を譲らにゃならんような人は乗って来なかったし、とうとう最後まで居座ってしまった。ん〜何て言うか、私の周りに立っている人の視線が気になってね...あずましくないこと、この上なかったねぇ。何故かというと「優先席に座ってもおかしくはない」というイメージで見られてるんじゃないかという恐怖!...こういう気分になる事自体「歳とった」と自覚してるって事なのか?
正直自分では若いつもりでいるけど、私を知らない他人からは「優先席着席適齢期」っぽく見られてるかも知れない...そう思った瞬間「やはり、あと10年は優先席に近寄るまい」と決意した次第。まぁ、考え過ぎでしょうが(笑)
「お見合い列車」形式の車両(みんな横1列に座る)には、3人くらい座れる優先席が付いてる。一昨日、仕事帰りの電車に、60歳代とおぼしき恰幅の良い体型の、和服の女性が乗って来てね。優先席の真ん中にどっかりと腰を下ろすと、手荷物を堂々と両側に置いて優先席を占領してさ。おまけにケータイで何やら大声でしゃべり始めたと来たもんだ。いつぞやは、ラジカセ抱えて優先席に座った初老の男性が、「詩吟」のテープをスピーカーで再生させて(!)一緒に唸ってたぞ。マナーが悪い若者も多いけど、マナーが悪い年寄りも負けずに多い。ああいう「なんも考えてない」年寄りにゃなりたくないもんだな。