
今日から6月。ジューンブライトなんていう素敵な言葉もありますが、6月のイメージは、やはり鬱陶しい梅雨でしょう。雨だと言うまでもなく湿度が高い。天気が悪いと「今日は、蕎麦は諦めよう」と思う。蕎麦ほど湿度の影響をダイレクトに受ける食べ物も少ないでしょう。
今日は晴れました。大塚駅前の
「岩舟」に伺いました。夏本番が来る前に種物でもいただきましょうか、それとも初夏を思わせる「ぶっかけ」でもと。
お店の名前は「岩舟」。今月のお勧めの地酒は鳥取の「蛍舟」。次に茨城の「渡舟」をいただきました。舟繋がりです。酒肴は明日葉のお浸しと珍味三種盛り。

途中でご主人が出て来られて、今日の蕎麦は山形の在来種だと言う。
山形と言えば板蕎麦が有名ですが、顎が疲れるほどの太打ちの田舎蕎麦。ここは江戸蕎麦のお店ですから、そんな蕎麦を出すわけがありません。細打ちにしたらどうなるのか、期待は高まります。
品書きにもお店のHPにも、そんなことは少しも書かれてありません。一見変わり映えがしないようですが、昨年辺りから地方特有の蕎麦を仕入れているのです。定期的に足を運ばないと変化がわかりません。
これは、きっと記憶に長く残る蕎麦だと思います。
在来系の特長として、口に運んだ時の香りは仄かです。それを格好つけずにしっかりと咀嚼すると、驚くほどの旨味が口中に湧き上がり、それを甘味が追い駆けます。
これは凄い。山形の蕎麦の底力を見た気がしました。
残念ながら山形の蕎麦はもうすぐ終り、常陸秋蕎麦に変わるそうです。
酒・肴・蕎麦と訪問するごとに変化があり、楽しませてくれます。

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