
渋谷の蕎麦屋がまた1つ閉店しました。
道玄坂を登ったところに在る蕎麦ダイニングの「旬季」です。雑誌にもてはやされるようなお店ではありませんでしたが、信州蕎麦の気軽に入れるお店でした。営業期間は約8年だそうです。
同じ道玄坂では、昨年老舗の「長寿庵」が閉店したばかり。長く大看板が風雨にさらされたままになっていましたが、先頃撤去され、本格的なビル工事が始りました。
かつて、街の喫茶店が次々と閉店に追い込まれたように、もはやテナント代の高い都心では、蕎麦屋も営業を続ける事は難しくなっているのでしょうか。
それだけではありますまい。食のトレンドが次々と変わる中で、特に渋谷のような若者中心の街では、客を引き寄せる魅力が乏しくなっていたと言えるでしょう。
手打ちのお店は随分と増えましたが、出前をするお店は減少の一途を辿っており、子供お断りのお店もあります。家族で一緒に行ける、或いは出前で家族揃って蕎麦を食べる、そいう体験がどんどん減っているのだと思います。一部の蕎麦好きだけを対象にしたようなお店ばかり増えては、蕎麦人口は増えません。
駅蕎麦さえも画一的なチェーン店が大半です。
日本の伝統的な食文化である蕎麦の未来に対して、私はどうしても楽観的になれません。趣味蕎麦ばかりに収束すると希望は薄い。もう少し間口を広げる積極的な対策を関係者に望むところです。

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