

エッグベネディクトという料理をご存知でしょうか。私の大好物なのですが、日本では馴染みが薄く、品書きに載せているお店は多くはありません。
「West Park Cafe」というお店で出していることを知り、丸ビルまで出掛けました。
ベネディクトというのは人名ですが、宗教とは関係ありません。この料理には伝説的な名支配人オスカー・ツィルキーが関わっています。有り合わせの材料を使い、客のわがままな注文に答える素晴らしい応用力を持っていた彼は、二日酔いのベネディクトという名の常連客のために美味しい朝食を発明したのです。どうやら、サウザンアイランド・ドレッシングを発明したのも彼らしい。
作り方はそう難しいものではありません。
軽く焼いたイングリッシュ・マフィンにカナディアン・ベーコン(普通のベーコンは豚バラ肉を使いますが、肩ロース肉を使った比較的脂の少ないベーコン)とポーチドエッグを乗せ、卵黄をベースとしたオランデーズソースを全体に掛けます。
半熟の玉子と同じく卵黄ベースのオランデーズソースは、玉子好きにはたまりません。皿まで舐めたくなります。
この料理、日本ではほとんど認知されていません。特別高級な素材は使わない代りに、オランデーズソースなど手間が掛かります。高級ホテルの朝食メニューなどに見られますが、料金は2,500円〜3.500円程度と朝食としては破格値です。
それだけの見識と経済力がなければ食べられない贅沢な逸品です。
「West Park Cafe」は、アメリカ西海岸をテーマにしたカジュアルなアメリカンレストラン。ブランチメニューの「ポーチドエッグス ベネディクト」として品書きに載っています。高級ホテルに比べればリーズナブルな値段ですが、それでも1,400円也。他にワインを1杯とコーヒー、10%のサービス料で3,000円弱の会計。いささか身の程知らずのブランチでした。

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