始まりました、ワールドカップ。KiPOはぼろぼろになってソールデンにたどり着きました。といっても昨日のことだけれど。
10月19日、ルフトハンザに乗って「コペンハーゲン」経由「ミュンヘン」へ。ちょっと遅れて夜8時過ぎにミュンヘン着。さっそくSバーンで一駅のいつもの宿に直行。だが予約を入れてなかったのが災いして何故かフルブッキング。顔なじみのフロントのお姉ちゃんが「なんで予約を入れてくれなかったのよ、電話1本ですむのに」と気の毒そうな顔をして「すみません」を繰り返していたが、いつもは飛び込みでも大丈夫だったから高をくくっていたこっちが悪かった。
即空港に引き返し、インフォメーションセンターに。ここで紹介してもらった空港近くの、やはり別のSバーンで一駅の「Hallbergmoos」という村にある「Hotel Regent」三つ星、1泊朝飯付き39ユーロのホテル。これが中々良かった。今度からはここに決めよう。「キムラさんですね。お待ちしてました」と突然の日本語。なんとこのホテルに日本人のスタッフがいたのだ。「なんで俺の名を」と思ったが、空港で予約したときにパスポートを出せといわれ、このときにチェックインが済んでいたのだ。なるほどさすが合理主義のドイツ。面倒くさいことを2度も3度もやらせないというのが旅行者に対する気配りであるなと、納得した次第である。
このホテルのレストランがまた良かった。レストランと言うよりも居酒屋といった感じのこぢじんまりとしたたたずまいなのだが、もう夜9時半を過ぎているのに20人ほどの客がいた。そしてこれを仕切っているのが若い日本人風のウェイトレス一人。たった一人でてきぱきと客の対応をしている。日本なら4、5人はウェイトレスがいてもおかしくないような規模の店なのだが、ヨーロッパではいつもそれを感じる。一人で良くできるなぁと。とりあえずビールを頼み、出てきたときに「ありがとう」と言ってみたが反応はなかった。あらためて「ダンケ」と言うと「ビッテ」と返事が返ってきた。やはり日本人ではないのだな。海外に出るとドイツ人、フランス人、イタリア人、スペイン人、スラブ系などだいたい顔つきでわかるが、東洋系だけは判断が難しい。日本人、中国人、韓国人、その他アジア系は顔を見ただけでは中々判断できない。くだんの彼女は大変忙しそうだったので、追求するのはやめにした。
やっぱりドイツのビールは美味かった。中ジョッキを2杯飲んで、ゲルマン系に来ると必ず最初に食べるウィンナー・シュニッツェルを食って寝た。快適な到着第一夜だった。
実は今回はレンタカーをやめて鉄道を使った旅行にした。現地滞在たった4日で1週間分のレンタカー代を払うのがしゃくだったし、「エッツタール」までなら列車で3時間ほどで着く。だが荷物のことを考えに入れていなかった。カメラやらコンピュータやらなにやらかにやら50キロ近い荷物を一人で手にしての移動はやはり辛かった。乗り換え2回、エッツタールからソールデンまではポストバス。荷物を運ぶのに本当に疲れてしまったのだ。
ソールデンに着き、プレスセンターになっている「フライツァイト・アリーナ」へ。プレス登録をすませ、久しぶりに会った顔なじみ達と挨拶を交わし、プレスバーでゴッサーのただビールを飲んだとたんにどっと疲れが。
2日ぶりのインターネット環境で、早速メールチェック。無線ランは入っているが使用料が高いので(1日30ユーロ)とりあえずアナログ回線で「ベッキー」を開くと、なんと300本近くのメールが。ほとんどは頼みもしないスパムや援交メールなのだが、あきらめて全部落とすことにした。中に大事な用件が入っていることがあるからだ。ワールドカップ開始ということで、それ関連のメールも多い。これなら最初からランにしておけば良かった。少しの金を惜しむあまりによけいな時間を費やしてしまった。メールを落とす間にまたビール。結局全部落とすのに50分。中にはクリスチャン・ゲディーナのようにどでかい画像付きのメールまであって、たまったものじゃありません。この20日の夜は、AIJS(国際スキージャーナリスト協会)の総会とディナーパーティーがあったのだが、パスして宿に帰った。パーティーを蹴飛ばすなんてのはKiPOとしては滅多にないことなのだけれど、風邪気味だし、ぼろぼろに疲れていることだしと、自分を納得させて早めに宿に帰ったのである。宿は珍しくメシ付きだし。
「Hotel Stefan」四つ星、1泊2食付き71ユーロ。これが今回滞在するホテルである。ソールデンで四つ星のホテルに滞在するのは初めてだ。しかも71ユーロは格安である。いつもは安いペンションかアパートなのだが、今回観光局が斡旋してくれた宿が四つ星のホテルだった。晩メシも付いていることだしたまにはそれでも良いかとここに決めた。ソールデンで開幕戦の時の土曜日の夜に食事をするのは至難の業なのである。どこも予約で満杯。ありつけたとしても結構待たされるのだ。何人か仲間がいればアパートを借りて自炊するのだが今回は一人。プレスセンターからも近いし、結果としてこれで良かった。ホテルの評価はまあまあ。高級観光地となったソールデンでプレス割引の伝統は残っていた。ステファンということでエバハルターとの関係はと思って聞いてみたが、全くなかった。
現在ソールデンに入っている日本人プレスは、スキージャーナルから来た田草川氏だけ。明日はグラフィックから一人記者が来る。いつも来る村山カメラマンが今回は来ないので、出発する直前にグラフィックから開幕戦の速報を頼まれた。ブーツをレグザムに変えたライナー・シェンフェルダーの独占インタビューも。奴にはいろいろ聞いてみたいことがあるのだ。これで飛行機代と宿代の少しは足しになる。何よりもペーパー媒体の仕事になることの方が大変嬉しい。

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