治療室の外では、
いろいろな人がいたし、
知らない人もいた。
理央の手術は終わったみたいで、
理央のことで話している人や野次馬がたくさんいた。
「夏美ちゃんっっ!!!!!!」
「...えっ...」
ほとんどあたしが放心状態だったときに、
理央のお母さんが声をかけてきた。
「理央は...たぶんもうあかんと思う」
「...あかんって?何それ、冗談やめてよおばちゃん」
「冗談じゃないで、だから─夏美ちゃん、あと少しでも─」
「何で...何で理央が死ななアカンの?」
「自転車で理央が─」
「...あたしのせいや」
「えっ...」
「あたしのせいやわ。あたしも...理央と一緒に逝きたい...」
バシン。
大きな音が聞こえた。
頬がひりひりした。
おばちゃんが─
あたしの頬を叩いた。
叩いてくれた─
「そんなこと言ったらあかん!理央が悲しむ!理央んとこ行ったり」
「...わかった」
理央のお母さんも、私も、泣きながら病室へ行った。