この教授が言ってることで唯一間違っているというか、語弊があるとすれば、今レスキューや自衛隊が行っている放水は、燃料プールを満たして、露出している燃料棒を水で覆うための一時的処置であり、炉心に対するものではないくらいで、電源系を復活させて水の循環系を復活させなければ意味がないことは、まさにその通りです。
ヤバイのは核燃料プールの燃料棒と、炉心内の燃料棒の2箇所、それが冷却水中から上に出てしまっている部分、それを水中に安定して沈めてやらないといけません。燃料棒は発熱してますので、水を温めて蒸発させます。冷却水は温まらないように冷却のために循環させないといけません。ちなみに停止中の4号機の燃料プールの燃料棒は去年6月冷やし続けているのに、まだ発熱し続けているそうです。
まずはその復活が最重要なわけですが、電源系を復活させても循環系が正常に動く保証はなく、もし1機でも炉心が再臨界を迎えて大爆発を起こしたとしたら、6機とも誘爆することになり、チェルノブイリよりもひどいことになるわけです。
今の状況で済む可能性は、限りなく低いと言わざるを得ません。
それから原発が無事収まったとして、今後続く被害については、まず放射能の成分について語らなければなりません。
ただ先に、ほうれん草は16kg食べないと人体に害のある程度にはなりませんとテレビで言っていますが、それはあくまで他の環境が正常な場合であって、現在は水も汚染されてる、空気も汚染されてる、他の食産物のほとんどが汚染されている状況では、しかもその状況下にこれから何年も留まらないといけない状況下では、どれだけなのか考えてほしいということを言っておきたいと思います。
ヨウ素(131)
体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要なため、ヨウ素は人にとって必須元素である。人体に摂取、吸収されると、ヨウ素は血液中から甲状腺に集まり、蓄積される。海洋の中にある日本では食生活の中で海藻などから自然にヨウ素の摂取が行われる。
チェルノブイリ原子力発電所の事故では、核分裂生成物のヨウ素同位体131が多量に放出されたが、これが甲状腺に蓄積したため、住民に甲状腺ガンが多発した。放射能汚染が起きた場合、放射性でないヨウ素の大量摂取により、あらかじめ甲状腺をヨウ素で飽和させる防護策が必要である。
ヨウ素131の半減期は8日である。
セシウム(137)
人工的に作られる(ウランの核分裂により生ずる)セシウム137は、半減期30.07年の放射性元素である。医療用の放射線源に使われるが、体内に入るとカリウムと置き換わるため大変危険である。1987年には、ブラジルのゴイアニアで廃病院からセシウム137が盗難された上、光るセシウム137に魔力を感じた住民が体に塗ったり飲んだりしたことで250人が被曝、4人が死亡する大規模な被曝事件が発生している。
ウラン(238)
ウラン238とはウランの同位体の一つ。ウラン238は中性子が衝突するとウラン239となる。ウラン239は不安定でβ-崩壊しネプツニウム239になり、さらにβ-崩壊(半減期2.355日)しプルトニウム239となる。
天然のウランの99.284%がウラン238である。半減期は44.6億年。劣化ウランはほとんどがウラン238である。濃縮ウランは天然ウランを濃縮して、よりウラン235の濃度を高めたものである。
体内に入ると体内に留まることなく、便や尿や汗と混じって排出されますが、それまでに放射線を放出し続けます。またその間にプルトニウム239に変わるかもしれません。
プルトニウム(239)
プルトニウムとその化合物はすべて放射性で人体にとって非常に有害である。プルトニウムはアルファ線を放出するため、体内に蓄積されると強い発癌性を持つ。半減期は2万年。化学毒性についてはウランに準ずると考えられているが、その化学毒性が現れるよりもはるかに少ない量で放射線障害が生じると予想されるため、化学毒性のみでプルトニウムの毒性を論ずることはできない
プルトニウムを嚥下し消化管に入った場合、そのおよそ0.05%程度が吸収され、残りは排泄される。吸収されたプルトニウムは、骨と肝臓にほぼ半々の割合で蓄積される。皮膚との接触については、傷が無い限り吸収されない。
最も重要な取り込み経路は、空気中に粒子状になったプルトニウムの吸入である。気道から吸入された微粒子は、大部分が気道の粘液によって食道へ送り出されるが、残り4分の1程度が肺に沈着する。沈着した粒子は肺に留まるか、胸のリンパ節に取り込まれるか、あるいは血管を経由して骨と肝臓に沈着するプルトニウムは重金属の仲間であることから、ウランと同様に腎臓への障害が予想され、その大きさは鉛と同程度と推定される。
なお、プルトニウム239および240とそれらの放射壊変物の飛沫の吸引はWHOの下部機関IARCより発癌性があると (Type1) 勧告されている。
ストロンチウム(90)
ウランの核分裂生成物など、人工的に作られる放射性同位体としてストロンチウム90がある。ストロンチウム90は、半減期が28.8年でベータ崩壊を起こして、イットリウム90に変わる。原子力電池の放射線エネルギー源として使われる。体内に入ると電子配置・半径が似ているため、骨の中のカルシウムと置き換わって体内に蓄積し長期間に亘って放射線を出し続ける。このため大変危険である。
ラジウム(226)
ラジウム226(半減期1600年)は、1898年、ピエール・キュリー、マリ・キュリー夫妻によって発見された。放射線を出しているため、ラテン語のradiusに因んで命名された。以前は、放射線源として医療分野等に使用されたが、現在はコバルト60に取って代わられている。
なお、ラジウム224, 226, 228はWHOの下部機関IARCより発癌性があると勧告されている。
ラドン(222)
ラドン222の壊変生成物は数十分の半減期で高エネルギーのα線3本及びベータ線2本の放射線を出して鉛210(約22年)に至る。半減期は3.8日。WHOの下部機関IARCより発癌性があると勧告されており、土壌に含まれるラドンが地下室に蓄積することなど、危険性が指摘されているが、体に良いと言って好んで吸う人もいる。
こういったものが空気中の塵にくっついて浮遊しているんです。それが地中におちると水にまじり、野菜などの表面に付き、水分と一緒に内部にたまり、それらが人間の体内に入ることになります。その後ある成分は崩壊するまで体内に留まり、放射線を出し続け、癌を誘発させることになります。
これらも元々自然界に少量ながら存在し、普段から摂取しているとはいえそれはあくまで極々少量であり、これからはある意味大量に摂取しないといけないことになります。
それらが体内に入って出す、癌を誘発する放射線は、それらを除いて、空気中にも滞在しているわけです。それがテレビでよく言っている、何々マイクロシーベルト(μSV)ってやつです。これは1時間あたりにそれだけの放射線を浴びることになるって意味です。
まずは単位の説明からですが、1000μSV=1ミリシーベルト(mSV)
1000mSV=1シーベルトになります。
(以下一部4/1に訂正)
人体は年間およそ2.4ミリシーベルト(世界平均)の自然放射線に常にさらされていますが、法律で決められている原子力発電所のスタッフの1年間に許される許容量は50mSV(事故前まで)ですので、50mSv×1000÷365日÷24時間=1時間に5.7μSVまでは受けていいことになります。ちなみに一般人の許容量は1000μSV=1mSVになります。一般人では1時間に0.117μSVが限度になります。
また放射線を短期間に全身被曝した場合の致死線量は、5%致死線量が2シーベルト、50%致死線量 (LD50) が4シーベルト、100%致死線量が7シーベルトと言われている。200ミリシーベルト以下の急性被曝では、臨床的症状は認められていない、だそうです。ただしその後にかかるであろう癌については無視されているので、短期なら200mSVの被曝を受けて良いというわけではないと思います。
さっきも書いたとおり原発のスタッフは1時間に5.47SVまでは大丈夫なわけですが、水や食物から体内に取り込んでしまった分(体内被曝)については、そこから差し引いてやる必要があります。ただし自分が体内被曝をしてどれだけの放射線を出しているのかは、検査する以外ありません。
おそらく日本ではなかなかやってくれないと思います。ただし海外に行く場合は、日本人というだけで、おそらく入国審査で強制的に計られることになると思います。それを面倒と思わずに、しっかり計ってもらい、数値を記録しておくべきだと思います。
放射線の単位には、他のものもありますので、それが説明されたものを貼り付けておきます。
以下
福島第1原発の事故で、周辺地域の農産物や水道水、雨などの降下物から放射性のヨウ素やセシウムといった放射性物質が検出された。
Q 「ベクレル」って言葉を聞くけど何?
A 放射性物質は原子が崩壊して放射線を出します。放射線を出す能力を放射能といいますが、放射能の強さや量を表す単位が「ベクレル」です。1秒間に原子一つが崩壊すると、1ベクレルといいます。
Q 1ベクレルってどのくらいの量なの?
A ラジウム温泉1リットルでおよそ10万ベクレル、人も体内に放射性物質を含むため、人体全体で約6千〜7千ベクレル、たばこの灰1グラムで約5・9ベクレルといった具合です。
Q 「シーベルト」という単位もあるけど、どう違うの?
A 「シーベルト」は人間が放射線を浴びたときの影響を表すのに使う単位です。放射性物質が出す放射線にはアルファ線やガンマ線などいろいろな種類があり、その種類や物質からの距離によって人体への影響が異なります。
日本人は自然状態で年間約2・4ミリシーベルト浴びています。これ以外に、人工的には年間1ミリシーベルト(千マイクロシーベルト)が一般人の許容限度とされていますが、CTスキャンなど明確な利益や理由がある場合は、許容限度とは別に考えることになっています。職業で放射線作業をする人には別の基準があります。
Q 「ベクレル」と「シーベルト」の違いがいまひとつ分からない。
A 電球に例えると、光の強さそのものに相当するのがベクレル、距離によって異なる明るさに相当するのがシーベルトだと説明する専門家もいます。
Q 食品での基準は?
A 食品衛生法による暫定的な規制値として、放射性ヨウ素については飲料水や牛乳で1キロ当たり300ベクレル、野菜類は同2千ベクレル、放射性セシウムについては飲料水や牛乳は1キロ当たり200ベクレル、野菜や穀類、肉、卵などでは同500ベクレル以下と定められ、これを超える食品は食用に回らないように自治体などに求めています。
次回に続く

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