「ナイトミュージアム2/ショーン・レヴィ;2009年アメリカ映画」
映画
まさに、おもちゃ箱をひっくり返したような、というのがふさわしいSFXコメディ。
前作と同じ主演、監督で作られた同窓会的趣のある作品である。前回のニューヨーク自然史博物館から、今回はあのスミソニアン博物館へと舞台を移し、よりパワーアップした大冒険が繰り広げられる。
あれから数年の時が流れ、警備員だったラリー(ベン・スティラー)は発明品が大ヒット、現在は発明品通販会社を経営するビジネスマンとして多忙な日々を送っていた。そんな彼の癒しの空間が、かつて警備員を勤め、今も大勢の「仲間」が展示されている博物館だった。しかし、久しぶりに訪れてみると、博物館は大改装が行われている最中で、かつての展示品の多くがお払い箱となり、スミソニアン博物館の地下倉庫に収納されることになっていたのだ。なんとかそれを食い止めようとするラリーだったが、その努力も空しく展示品はスミソニアンに運ばれてしまう。
数日後、ラリーのもとに、スミソニアンに運ばれたはずのミニチュア・カウボーイ(オーウェン・ウィルソン)から救いを求める電話が入る。しかし、彼ら展示品は魔法の石版なしには動くことすらできないはずだった・・・。
撮影には本物のスミソニアン博物館が全面協力し、昼間の博物館シーンは現地で撮影されている。もちろん夜のハチャメチャなシーンはセットやSFXだが、その違いがほとんど気にならなかったのはなかなか見事。理性的に考えれば、展示されている乗り物に燃料が入っているわけもなく、そのままでは動くことなどできないはずなのだが、そこは「魔法」ということで「なんでもあり」なのだろう。いずれにしろ、蝋人形が歩いたり走ったり、キスまですることに比べれば全然不思議ではない^^;
基本的にファミリー向けの映画なので、敵側も含めてキャラクターは判りやすく、暴力描写も最低限に抑えられている。今回のヒロインであるアメリア・イヤハート(の蝋人形)を演じたエイミー・アダムスは、やや古風な顔立ちの正統派美人女優だが、残念ながら実在のイヤハートには全然似ていなかった。本物はもっと細面でボーイッシュな雰囲気で、女リンドバーグと呼ばれるほどチャールズ・リンドバーグに似ていた。性格設定もちょっと違う気がするが、まあ、基本的にコメディなので細かいことに目くじらを立てても仕方ないか。
ティラノサウルスの骨とルーズベルト大統領(ロビン・ウィリアムズ)以外のニューヨーク自然史博物館の展示品たちもスミソニアンで再登場するが、メインストーリィに絡むミニチュア・カウボーイとミニチュア・オクタヴィウス(スティーブ・クーガン)以外の扱いは、ほとんどその他大勢なのがちょっと残念。まあ、せっかくスミソニアンに来たのだから、そちらのキャラクター(イワン雷帝、ナポレオン、アル・カポネ)を生かしたい気持ちは判るのだが。
今回の敵を演じる古代エジプト王カームンラー(ハンク・アザリア)は非常に冷酷な王という設定なのだが、むしろお茶目な面を思いっきり強調した演出になっていたために、主人公を襲う危機にもさほど切迫感は感じられなかった。まあ、これもファミリー映画である、ということを意識した結果なのだろう。それにしても、黄泉の国から呼び寄せられた軍団の体たらくと来たら・・・^^;
決着の付け方はまあ予想通りだが、不時着してぶっ壊れたライトフライヤーや、あちこち破壊されてしまった博物館の建物は、一体どうなってしまったのか、そのあたりについて一言の説明もなかったのはちょっと残念。まさかそれまでも石版の魔法で元通り、なんてことはないと思うけど(^^)・・・
★★★★

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