最近は肉より魚の方が俄然好きなんですが、生肉は別です。
牛刺しは言うに及ばず、ユッケやたたき、生ハムなんかも大好物です。
特に馬刺しは美味しいですね。
随分と以前になりますが、
九州の知人から本場・熊本の馬刺しを頂いたことがありました。
これがまた美味しいこと。
当然の事ながらその後は中々手に入ることもなく、
また食べたいなぁなどと思っておりました。
近所のスーパーなどにも売っておりますが、
これが結構、当たり外れがあるもんです。
以前買った冷凍のモノなんかはとても食べれたものではありませんでした。
しかし、先日スーパーで購入したものは中々の味でしたよ。
夕飯のおかずとして美味しく頂きました。
ところがその後に腹痛を起こしましてですね・・・
勿論、馬刺しが古かったとか品質に問題があったとか、
そんな事では一切ないのですが。
ふと「塩の長司」の話を思い出しました。
昔々、加賀の国の塩の浦には「塩の長司」と呼ばれる長者がいました。
この長者、家にはなんと300頭もの馬を持っていたそうです。
ただ困ったことにこの長者は非常に悪食だったそうで、
飼っている馬が死んではその肉を味噌や塩に漬けて喰っていたそうです。
その味が癖になったのか、
やがては役に立たなくなった老馬を殺しては喰うようになったそうです。
すると、それからというもの夜な夜な殺した老馬が長者の口から入っては
散々苦しめて出て行くのだそうです。
そんな事が毎夜続き、医療も加持祈祷も全く効を奏さず、
ついには馬が重い荷を負うような真似をして死んでしまったそうです。
現実的に考えるとおそらくは馬肉の寄生虫に感染したのではないかと考えます。
かの北大路魯山人の死因も一説には好物のタニシから肝臓ジストマに
感染したことによる肝硬変だとも言われています。
今のような調理技術も保存方法も充分でなかった時代。
また、江戸時代は今のように獣肉を好んで食べなかった時代に
斯様な獣肉を食うこと、悪食を戒めた話なのでしょうか。
また、この時代馬というものが物流やその他の生活面においても、
決して欠かすことの出来ない重要なものだったのでしょう。
それを粗末に扱うことへの戒めでもあったのかもしれません。
もっとも、
今となっては馬刺しを食うことを悪食とは言わないでしょうが。
それでも動物は大切に、食べるのも有難くと言うことですか。
疲れからか冷えからなのかここ最近はお腹の調子が良くないです。
偶に奮発して馬刺しを食べるとお腹がびっくりしたんですかね?
そんな状態がなんとなく「塩の長司」とだぶって見えてしまいました。
しかし、
馬刺しは高いですね。