ネット上には「臭気指数」の解説がゴロゴロありますが、使われているイラストが共通なので原本は一つだと思われる。従って、規制値も各自治体で概ね同一値である。
基本コンセプトは、人間の持っている検知器としての諸器官(耳・鼻・目・舌・皮膚など)が指数関数的な反応特性を示す事を拠り所にしていると思われる。無数に存在する臭いを選択的に客観的数値でセンシングするのは現在の技術では不可能です。
そこで人間の鼻をセンサーとして活用する、現実的で実用的な手法が編出されたのです。検査対象の気体を倍々に希釈して行き、鼻が臭いを検知しなくなった倍率を、取り扱いやすくするために対数圧縮してそれを10倍したものを規制値としています。
後半の対数圧縮の部分は一般の人には判り難いかもしれないが、人間のセンシング能力範囲が広すぎて検査で得られる生の倍率では返って判り難いのです。因みに騒音計にも同じ手法が使われています。
実は騒音問題と臭気問題は多くの類似点があります。例えばピアノの音、心地よく聞こえるメロディーラインの人も居れば、騒音でしか聞こえない人も居ます。良い音だから良くて、悪い音だから駄目と言う基準は設けられないのです。臭いも同じことです。ディオールとかシャネルの香水もチョイと臭う分にはそそられるかも知れないが、ず〜っと嗅ぐのは御免ですね。
騒音計を設置する位置も、臭気をサンプリングする位置と同じです。騒音規制値が都道府県市町村で若干違いますが概ね同一値です。人間の知覚を対象にした規制なので当然の帰結と言えます。騒音については東京都の大田区のが、臭気については山口県の福山市のが良く纏まっています。