今月に入り、園芸店では食虫植物コーナーが賑やかになってきました。その中でもハエトリソウは花形なのですが、生産者によっては首をかしげたくなるような商品もあるなか、すばらしいものを見ました。

全く赤い色素のないグリーン個体です。しかもロゼット型という特徴のはっきりしたもので、がっしりと引き締まった草姿です。
これは知る人ぞ知る、大彰園が出荷している株で、コンポストや水の管理などかなり工夫をされているのでしょう。コンポストはピートモスが主体となっていますが、恐らく企業秘密の成分を添加しているに違いありません。
10年位前になりますが、一度食虫植物研究会に見学に来られたことがあり、その時には水のクラスターを小さくすることで水が腐らず、かつ水の吸収がよくなるので生育がよくなるという話をされていたと記憶しています。農業や園芸にはおまじないのようなものもたくさんあるそうなので、またまねもできないので未だに実行していませんが、このような出来を見せられると自分もいろいろと工夫してみたくなります。

こちらはトラップの内側が極端に赤くなるもの。しかもきれいなロゼット型です。
どちらもすばらしいところは、トラップが極端に大きいこと。しかも、トラップ部分の基部(ちょうつがいのようにつながっているところ)が短く、刺に向かってたっぷりと大きく広がっており、かつ反り返るようにしっかりと展開しているのが奇跡のような造形美を生み出しています。
葉に汚れがなく瑞々しいところをみると、屋外ではなく温室で育てられたものでしょう。でも、小さな温室ではなく、何百株を一斉に育てるような巨大な温室で、日当たり風通しも良好な条件に違いありません。
アマチュア栽培家には望むべくもない環境ですが、私たちは一鉢ひと鉢を大切にしていく栽培法。どこまでこの姿を維持できるか。何度も挑戦していきます。

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