もう20年も前のことです。まだ手元の植物も少ない頃、60センチのガラスの水槽を数個並べて栽培していましたが、ミズゴケにぬめりが出てきて植物達も調子を落としていました。見るからにミズゴケの色も悪いし、すえたような臭いがしていました。植え替えも頻繁にしなければなりません。

今思うと、60センチのガラス水槽に数センチの水を張ったところで、水の量は多くないので、夏には似ざしに当たると容易に水温が上昇、ハエトリソウなどは容易に根をいためてしまいます。大型の野菜プランターを使って、黒い網の上に植物を置くようにするのは、少しでも水の量を多く確保するためです。物理的に考えるとすぐわかることですが、鉢の数が増えれば増えるほど、2センチの腰水を確保しても鉢の底面×2センチは鉢そのもので水ではないので、ガラスの水槽に入っていた水は見た目よりもかなり少ないわけです。
野菜プランターでたっぷりの水で育てると、急激な温度差が防げます。また、水の量が多いほど水が安定するので腐りません。大量の水の中で、水を浄化するバクテリアが繁殖し、プランクトンが生態系をつくり、いつも澄んだ水になります。多分、1年以上栽培したプランターの底には藻のようなドロドロがたまっていると思いますが、それが水をきれいにしてくれます。そのドロドロは黒い網があるので見た目にはわからないので、全く気になりません。
もうひとつ、水を弱酸性に落ち着ける最良の方法があります。それは、黒い網の上の腰水部分にイトタヌキモを這わせることです。イトタヌキモは旺盛に繁茂し、水の浄化に役立ってくれ、また水温の上昇を抑えるのにも働いてくれているようです。鉢を除けてみると、鉢の丸い形を残してイトタヌキモが黒い網を覆ってくれています。こうなれば最強の食虫植物栽培場の出来上がりです。

上の写真のハエトリソウ・アカイリュウは、10年くらい植え替えをしていません。買った当時のピートモスがそのまま。その上に生きたミズゴケが2センチくらい覆っています。でも、ピートモスは全く腐ってはいません。水が腐らなければ、ピートモスも腐らないのだと思います。
是非お試しを。

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