ようやく今月から食虫植物が売り場に顔を出すようになって来ました。購入して戸惑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方に私の栽培法が少しでもお役に立てば、ということでちょっとしたアドバイスです。
私の使用している栽培容器は、前回にも書いた野菜プランターです。鉢が一列しか並ばないような細長いものではなく、底に黒い脚付きの網が2列に並んでいる幅も広い大型のものを買います。昨年から家庭菜園ブームが到来し、より野菜づくりに適した深いつくりのプランターがありますが、食虫植物栽培にはできるだけ浅いものを選びます。ホームセンターなどで購入すれば、だいたい千円前後で買えるはずです。
底の脚付きの網は、そのまま使用します。その端にプランターの水を抜く穴をふさぐためのふたが、プラモデルのように2箇所でくっついています。これをはさみで切って取り外し、プランターの底の側面にある水抜きの穴にしっかりと差し込みます。これで多少の水圧には十分に耐えます。
次に、三叉のキリでプランターの横腹に穴を2つ開けます。穴の直径は1センチ弱程度です。穴を開ける位置は、黒い網を敷いた高さから2〜3センチくらい上です。大型のサラセニアが多い時はもっと上でもよいですが、ハエトリソウなどではあまり深くならないように2センチくらいにします。が、あまり浅くすると、夏には1日で水が干上がってしまうので、多少ゆとりのある高さにします。
ここに水を張って、キリで明けた穴から水が出てくれば準備完了です。あとは買ってきた食虫植物を水につけるだけです。適度に風をよけてくれるので湿度が保て、日当たりも良いので適切な環境が作れます。水は黒い網の下にたっぷりと入っているので、多少直射日光が当たっても温度が変わりません。食虫植物の鉢が増えて、隙間がなくなってくると、直射日光が水を直接温めることがなくなるので、さらに好都合です。
とりあえずはこの設備でスタートしてみてください。ハエトリソウ、モウセンゴケ、サラセニアはほぼこれで栽培できるはずです。30年前はプランターがなかったので、古い栽培所にはガラスの水槽を勧めていたりしますが、今はプランターが最適です。水をたっぷり、日光もたっぷり与え、園芸店の売り場の乾燥した場所から助け出して、気持ちよい環境を与えてやってください。
写真のサラセニアは、コーティ×プルプレアの戻し三元交配種の実生です。二つ並んでいるのは兄弟株で、同じ親からの実生でもちょっと姿が違います。私はこういうぷっくりとしたものが好きです。どちらかというと、色の濃さと姿のシャープさ奥の個体の方が好きかな。プランターの中ではこんな感じで、生ミズゴケを共生しながら元気に育っています。

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