ちょっと食虫植物とは関係のないマイブーム植物が続きます。食べ物でも旬がおいしいといいますが、山野草には旬があるので、いっそう輝いて見える時があります。

これは「チリアヤメ」という小型の球根植物です。草丈は花茎が伸びた状態でも10センチに満たない大きさです。植物の本体は芝のようにつんつんした濃緑色の葉を数枚付け、そこから花茎を伸ばして花を咲かせます。花の径は2.5センチと大きく、華奢な草姿とアンバランスなところに心をつかまれます。
花が咲いた後は、特に受粉をしなくても必ず種子をつけてくれます。冬の寒さにはやや弱いので、鉢で楽しんで冬は凍らないところに置くのがよいようですが、暖地では野放し球根として毎年花を咲かせ、こぼれ種でも増えていくといいます。

花は一日花ですが、次々と咲いてくれるので、それなりに楽しめます。花弁の端は、ほんのりと白覆輪が入り、こまやかな芸を見せてくれます。
私はどうも3数の植物が好きなようで、簡潔にして安定した美しさを感じます。
このチリアヤメ、一日花ということもあり、咲いている午前中に園芸店に行って見かけなければ全く存在には気がつかないので、私も長らく存在を知らない植物でした。このような植物はやはり手元で育てて、開花の季節になると毎朝花を楽しむというのが園芸冥利に尽きますね。
この花を楽しめるのもこの時期の2週間程度。あとは芝のような葉っぱだけ。でも、手間もかからず、場所も取らず、はまる要素をいくつも備えた植物です。

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