日曜日、幼なじみのタマミちゃんとカラオケを2時間もやって
さて夕飯を一緒にしようと秋山川に架かる橋を
タマミちゃん運転の車

で渡ろうとした時だった。
らっきーに出会ったのは。
らっきーは橋のど真ん中で座り込んでいて動かなかった。
だから車たちが立ち往生した。
私は車から思わず飛び降りて
らっきーをどかそうとしたが、らっきーは動かない。
らっきーの瞳は、無垢だった。
今思うと、病気で意識を失いかけてたんだと思う。
私もらっきーも本当に轢かれそうになった。
情け容赦ない車が近づいてきたのだ。
とっさに私はらっきーに触れた。
らっきーの口が私の手に触れそうになった。
「噛まれる!」恐怖が走った。
らっきーは噛まないでくれた。
らっきーも恐かっただろうに。
らっきーは逃げてくれた。私は追いかけた。
セブンイレブンで焼き鳥を買ってらっきーにあげた。
らっきーは弱りきって食べない。
暗くなる前にこの子助けなきゃ本当に轢かれるかもしれない。
タマミちゃんの車にいったん引き返し
タマミちゃんに謝って、私を自由にしてもらった。
私は家に帰りミルクとうちの犬たちの餌をもって
秋山川にもどったが、らっきーはどこ探してもいなかった。
悲しかった。
家に帰って、川近くに住む飯塚さんに電話した。
「これこれの犬がだいぶ弱って川沿いにいるけど、
いつからいるか知ってますか?」
飯塚さんも何も知らなかったが
そのあとわざわざ探しに行ってくれた。
飯塚さんはらっきーを見つけ、餌をあげたが、食べなかった。
それから飯塚さんは帰宅して「いましたよ」と私に電話をくれた。
私が駆けつけるともういなかった。
暗闇を探してもいなかった。
夜8時をまわっていた。

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