2011/8/10

謝辞  

2011年サロマ。
終わってみれば、最も納得いく結果でした。

両膝を痛めたのは自業自得、それによる練習不足が如実に現れました。
言い訳ご無用です。

女子全体のレベルも上がり、世界大会への切符は手に入りませんでしたが、もし行けたらそれはそれでいつまでたっても走り続けて落ち着くことがなかったかもしれません。
神様が休むように計らったことなのかなぁなんて・・・(都合の良い解釈)


とりあえず、レース出場は一休みです。


でも、嬉しいことが一つ。

走り終えた今・・・
800m最後のレースのときのように、気持ちが昇華しませんでした(^_-)-☆
小さな希望が芽生えていました。
それが嬉しかった!

きっとまた、サロマに会いに行く。


最後になりましたが、いつもemikkoを応援してくださったみなさん、
本当にありがとうございました。

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6

2011/8/7

サロマに会えてありがとう  

後ろから追いついてきたしほちゃんが前を行くのを見送りながら、2人で走り始めた。
原生花園を誰かと走るのは初めてのこと。
しかもそれが旦那様となんて、考えたこともなかった。
この20kmデートを、私は一生忘れないだろう。


森を潜り抜けると、一面の原生花園が視界に広がった。

左にはサロマ湖、右にはオホーツク海。
その中を、2人でヨチヨチ。

足はとっくに限界を超えている。

膝に激痛が走ってガクンとなったり、左足が抜けたり、そのたびに歯を食いしばる。
彼がそばにいるから、つい甘えが生じてしまう自分。
それがイヤで前方を睨みつける。
剛大は「無理しないで」「歩いていいから」と何度も声をかけてくる。
そんなに言われたら、甘えちまうじゃんか!
思わず「分かってる!」とキレる(^_^;)

お腹にガスがたまってぷーぷーぷー。
これは笑うしかない。「きゃ=」といっては「ぷ」
2人しておならの大合唱である。

やがて折り返しが見えてきた。もう何人に抜かれただろうか。
ようやく折り返す。
剛大が後方に下がった。
「大丈夫?」と振り返る。
「先に行っていい」と言われたが冗談じゃない。ペースを合わせる。

ついに90km。
直後のエイドでスイカを食べた。
その途端、出発前日のスイカ食べ過ぎ事件を思い出して2人で抱腹絶倒。
あっはっはー
種なんて吐き出さない。そのままガブガブ食べて出発。

あと10km切っている。この原生花園もいよいよ見納めだ・・・。

しかしここからが長かった!痛みが走るたびに呻きながら何とか踏ん張る。
あと少し、あと少し!

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ヨチヨチしか走れないかわりに、周りの景色がしっかり目に入った。
真っ青な空に輝く太陽、真っ青なサロマ湖、真っ青なオホーツク海。
色鮮やかに咲き乱れる花たち。
何て美しいんだろう。
まさしくサロマンブルーの世界。
今日のこの景色をしっかり目に焼きつけよう。

思えばこれまで、ここで色々な人にすれ違った。ガス欠にもなった。
トイレを我慢したこともあった。
会いに行くことすらできない年もあった。
今、こうしてパートナーとともに走っている。

色々な想いが駆け巡り、涙が勝手に溢れてくる。
笑って怒って泣いて、忙しいランナーである。

今村君に追い抜かれ、篠原さんに追いついて。

そしてラスト4km。

もう少し、あと少し。

森を抜けてとうとうあと2km。

ヨチヨチ、ヨタヨタの2人。

「剛大、ありがとね」
「こっちこそ、ありがとう」
もう何も言う事はない。

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父がいつもの場所で、ビデオを回して待っていてくれた。
パパ、ありがとう。2005年から、いつも最後にここで待っていてくれて、本当にありがとう。
今年は8番目だったけど、たけちゃんと一緒にこれたよ。

角を曲がり、ついにゴールゲートが見えた。

これまで2度、剛大に迎えにきてもらったサロマのゴール。
今年は正真正銘、2人とも同じタイムでのゴール。

無事に辿り着いた・・・!

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8時間15分04秒。
膝はボロボロだけど、身体はズタボロだけど、これ以上ない幸福に満ち溢れていた。

これがサロマからのプレゼント。

フィニッシャータオルの文字の色もブルー。

サロマンブルーに彩られた2011サロマ湖100kmウルトラマラソンだった。
3

2011/8/6

当日ワッカ原生花園まで  

小道から再び国道へ出る。
この頃から、だんだんと膝の痛みが。

剛大はどうしているのか。走っているのか、走れているのか。
リタイアするかと思っていたのに、まだ頑張っているようだ。
なのに私がやめるわけにいかない。


上り坂を上って下る。
50km46分36秒。

やばい。膝が痛い。
まだ半分あるのに、力も入らない。去年は力強く走れていたのに、これは完全に練習不足だ。情けない。
去年ここで抜いたサロマンブルーの男性に追い抜かれた。おそらく地元の先生ではなかろうか。去年も今年もスタッフの方に「先生、がんばって」と声をかけられていたもの。

52kmの大エイドを通過する。
さらに脚がおぼつかなくなってきた。
辛い・・・

このままサロマ湖に飛び込みたいとか、このまま倒れたいとか、そんなことをぼんやり考えながらも、そんなわけにいかないと奮い立つのは一重に剛大と両親たちの存在だった。

しかし、前に進むにつれて辛さは階乗の勢いで増してゆく。

60kmで49分。
膝の痛みで顔がゆがむ。なんて醜態なんだろう。ああ、このまま放棄したい。
でも、それではジブラルタルと同じになってしまう。リタイヤの癖をつけたくない。

気温の上昇で、相当暑くなっていた。途中の給水で氷を掴む。無人エイドで父が水をかけてくれた。
緩やかなカーブを下っていくと、遠くにテントが見えた。「魔女の森」手前のエイドだ。
追いついたり追いつかれたり、みんなも苦しんでいる。

レモンをくわえて魔女の森に突入!男性2人と並走していた。
母たちの応援。そこで「後ろと2分くらいの差」と言われた。
夕子さんか、しほちゃんか、なおみちゃんか・・・。
追い抜かれるのは時間の問題だと思った。

森を出ると68kmの私設大エイド。
ここで冷たいおしぼりをいただく。
「旦那さんが『追いつかれるのを待ってる』って言ってたよ!」と声をかけられた。
剛大も苦しんでいる。なのによくここまで走ってきたものだ。
全く、呆れるよなぁ。
走りバカで、マゾで、そして愛しい。

直線を曲がって70km52分。
膝も足もボロボロだ。

ここから75kmの大エイドまでは気分的に長い。一直線で余計に遠く感じるのだ。

背後から迫る足音。

そして・・・

「えみさん、足、大丈夫!?痛む!?」と声をかけてくれながら前をいったのは、夕子さんだった。


・・・ああ。

その瞬間。不思議な感覚を覚えた。
ふっと肩の荷が降りたような、一抹の寂しさを覚えたような、「世代交代」を肌で感じた瞬間だった。(大げさかもしれないけど)
トップを譲るとは、こういう気持ちなんだろう。

その後、なおみちゃんが前をいった。マイスターの男性と並走していた。
「えみさん、ナイスファイト」と声をかけてくれる。「なおみちゃんも!」と返して彼女の背中を見送った。

ようやく75kmの大エイドに到着。お汁粉をいただく。
編集長が「旦那様はワッカ原生花園でやめるって、松下さんを待ってるって!」と言ってくれた。母たちも「たけちゃんはワッカでやめるって」と声をかけてくれた。
膝の痛みも、足の疲れも、剛大に会うまでは!と思った。

少し前に夕子さんを先導する車が見える。
置いていかないで・・・そんな思いで足に鞭打ちながら追っていった。

フラフラの学生くんがいた。「あきらめないよ!」と声をかけると「ハイ!!」とアツい返事。彼を応援する仲間に友情を感じる。ふとさくら道の小谷君を思い出した。

私も諦めない。
最後まで走り抜くわ!



そして・・・
ワッカ原生花園入口。

見覚えのあるいがぐり頭。

「えみちゃん!!!」

剛大だった。

その姿を見て思った。
彼はやめない。私と一緒にゴールする。
それが運命に思えた。

だから「一緒に走ろうか・・・」と言ってくれたとき
力いっぱい頷いたのだ。

彼にとっては思わず発した言葉だったかもしれないが、
私にとってはそれが当たり前の台詞だった。

ここまできたんだ。リタイヤの文字はない。
私にも、剛大にも。

剛大と一緒にゴールする。
6

2011/8/4

当日サロマ湖に会うまで  

Tシャツにアームウォーマーと手袋もつけて走る。
膝にはテーピング。また、足のカクカクを少しでも抑えるためにザムストのサポーターを装着していた。
ポケットには御守りを忍ばせる。かぁちゃんお手製の御守りだ。

スタートしてすぐに彼と別れ、それぞれのペースで走る。
コースが若干変わっていて、4kmくらいで一度折り返し。剛大の顔を見てホッとする。
知っている顔といくつもすれ違い、強張る顔が少しだけ緩む。

ペース設定は…
10kmを45分、それでいけるところまで行く。
2006年から変わっていない設定。走れていないから抑えようとか、最初はゆっくり行こうとか、思えなかった。
なんで?と聞かれても分からない。
膝はなんとか持っている。カクカクはいつものことだ。


集団の中で走る。その中に、赤いランシャツ(確かF-RUN?)の胸に喪章をつけている方がいらっしゃったので、思わず声をかけてしまった。お義母様が天国へ行かれたそうで、その想いを込めて身につけていると。
「100km走るなんて、きっと呆れてますよねぇ」と照れ笑いの男性。
そんなことないです!
「それなら絶対完走ですね!私も今日が走り納めのつもりで何とか走り抜きます!」
お互い、完走を誓い合った。

黙々と走り続ける。

10km44分56秒。
20km44分40秒。
30km44分56秒。
40km45分00秒。

見事なまでに設定通り45分ペースで女子先頭を走っていたが、得体の知れない不安な気持ちでいっぱいだった。
いつまで持つのか、このまま行くのか、このままいけるのか。
途中、母が小走りしながら声をかけてくれたが、応える元気はなく。
ごめんね、ママ。(>_<)
父も至る所で応援してくれている。しかし、情けないことに応える余力がない。

朝はあれほど寒かったのに、だんだんと気温が上昇してきた。
暑い・・・アームウォーマーをまくる。
剛大もまだ元気に走っているようだ。彼がやめない限り、私も決して諦めたりしない。


40km過ぎて小道に入ると、いよいよサロマ湖を一望できる。
愛するサロマに会える喜びを感じたい

が。

サロマ湖を見ても、全く嬉しくなかったのです(T_T)
なんで?
不安は不安のまま。
喜びは全く湧いてこなかった。
喜ぼうとしても、気持ちは正直だ。ハッキリ言って嬉しくない。
それがとても哀しかった。
このサロマ100kmを、競技の一つとしか考えられなくなっている自分の脳味噌に嫌気がさす。

ただ悲しかった。

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2011/8/3

当日スタートまで  

朝(というか夜中)2時過ぎ、起床。
準備をして下に降りると、既に両親たちがいた。さあ出発だ。

外に出ると、寒い!これは今日は冷えるなぁ。
サロマに出場した中で最も寒い朝だった。
しかし、さすがは北海道。3時過ぎだというのにすっかり明るくなっている。

私達のレンタカーを父が運転し、父たちが乗っていたレンタカーを母が運転する。
2班に分かれて私達を応援してくれるということだ。

スタート地点は毎年のことながら、ものすごい人だかり。う=む、みんなすごいね〜。
100km出場数はナント3,500人!こんなにも100kmに挑む人がいるのです。
このエネルギーが電力に変換できればいいのに??


トイレを済ませ、準備は万端。彼とともにスタートを待つ。

今年もワイナイナさんがスピーチ。
それが終わると、いよいよカウントダウンの始まりである!

膝が超不安だけど。
サロマに会えば。
不安は喜びに。
私を変えるのかしら?

5、4、3、2、1…

「パーーーーーーーーーーーーーン!!」

号砲が鳴り、スタートした。
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