■北朝鮮との国交正常化問題について整理
日本側の主な要求
(1)拉致被害者の返還
(2)実行犯と思われるシンガンス容疑者の引渡し
(3)核廃棄
(4)ミサイル実験凍結
北朝鮮側の主な要求
(A)経済協力(一兆円)
(B)別途、戦時賠償(植民地保証)
大体こういう感じになります。
要するに
北朝鮮が必要なのは「金」の一言に尽きます。北朝鮮経済は実質的に崩壊していますから、日本からの援助は必要なはずなんですね。その一番必要な「お金」を、日本側は「出す」と言っているのに、交渉が進展しない理由はなんのでしょうか?
■拉致問題が解決しない理由
北朝鮮にとって、シンガンス容疑者の引渡し
と、(これ以上の)拉致被害者の引渡しは到底飲めない条件だからと考えられます。つまり、この二つを実行することで、
金正日体制が崩壊しかねない危険がある。つまり「一兆円よりもリスクが大きい」ということです。
具体的に想定されるのは、以下のような状態です。
日本以外の
アジア諸国や欧米諸国から拉致した人物が多数存在する。シンガンスを引き渡すことで、諸外国からの
拉致を命令したのが金正日であることが公になる。というものです。
金正日の命令で北朝鮮の国家機関が、世界各国から人をさらってきた(拉致してきた)ということが公になれば
国家犯罪となります。つまり国家と国家の関係になりますから、謝罪で済む問題ではなく、
金正日自身が国際法廷で裁かれる可能性もある。それを恐れているのではないかというのが一つ。
二つ目は体調が悪く長生きできそうにない。自分が生きている間、自分の生活が維持できればよいので、国交正常化に対する興味を失ったというものです。
金正日総書記の
1月の訪中が異例の長期間に渡ったのは、病気治療の為という報道もありましたので、そんなに的外れな想定ではないと思います。今回の交渉をみると
北朝鮮側はあきらかに「やる気がない」。その理由を考えるとこの二点に落ち着くのではないかと思います。
■北朝鮮ヤル気ナシ
日朝協議 「強制連行840万人、従軍慰安婦20万人」 宣言無視、北が補償要求
四日から八日まで北京で行われた日本と北朝鮮の並行協議で、北朝鮮がいわゆる「強制連行」と「従軍慰安婦」の被害者数をそれぞれ八百四十万人、二十万人と挙げ、経済協力とは別に日本に補償を求めていたことが十一日、明らかになった。日朝首脳が平成十四年九月に署名した平壌宣言は、国交正常化にあたって双方が財産権と請求権を放棄することを確認しており、北朝鮮は同宣言を無視して日本側に揺さぶりをかけた格好だ。
(略)
日本側交渉筋は、北朝鮮が示した被害者数について、まったく根拠がないと反論。被害の立証責は北朝鮮側にあり、北朝鮮が「強制連行」と「従軍慰安婦」にこだわり続ければ、国交正常化交渉は不可能になるとしている。
日本側は小泉純一郎首相と金正日総書記が合意した平壌宣言を日本人拉致事件、国交正常化交渉、核・ミサイルなどの安全保障問題を協議する上で重要な政治文書と判断して、北朝鮮との並行協議に臨んだ。
しかし、北朝鮮は平壌宣言に明記されたミサイル発射のモラトリアム(凍結)を破棄する考えを表明したことも明らかになっており、日本側が交渉のよりどころとしてきた平壌宣言を事実上、無効にすることを狙っているとの見方が強まっている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/12pol002.htm
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この記事をみると、北朝鮮側に交渉をまとめようとする意思が感じられず、逆に、
経済援助を確約した「平壌宣言を破棄」する意図が感じられます。これまでは「はやく金を出せ!」という方向だったのが、「金はもういいや」という感じとなっていますね。少なくとも、交渉を急がない。なるべき引き伸ばしたいという意図が感じられます。
■ポイントは「実行犯シンガンス」
北朝鮮が何を待っているのかと言えば、ズバリ「実行犯シンガンス」の死亡です。
シンガンスが存在する以上、拉致問題解決の為には実行犯を引き渡さなければならない。最低限それがなければ日本側も国交正常化には入れないからです。小泉首相が国交正常化を切に望んだとしても、シンガンスを放置しての経済援助はありえない。
シンガンスが(理由を問わず)死亡すれば、以下のような展開となるでしょう。
日本側の主な要求
(1)拉致被害者の返還→(
ばっくれ。北朝鮮にいると言う証拠を出せと逆切れ)
(2)実行犯と思われるシンガンス容疑者の引渡し→(
死亡したので渡せない)
(3)核廃棄→(
平和利用デスと強弁)
(4)ミサイル実験凍結→(
金を貰ったら再開するので無問題)
ということで
小泉首相の任期中に「シンガンス」が死亡したならば「要注意」です。
■国交正常化は拉致問題の隠蔽
金王朝が続く限り拉致問題が解決することはありません。
なぜならば、北朝鮮の主権は金王朝が握っていますから、日本やその他第三国の捜査機関が北朝鮮の領土内を捜索することはできないからです。隠蔽されたら手も足も出ません。国交正常化で拉致問題が解決するという事はありえないということです。
北朝鮮はこれまで「返して差支えがない被害者」は全員日本に返したものと思います。「横田めぐみ」さんなどは、これまでの情報を総合すると生存している確率が非常に高いと思いますが、返すに返せない事情があるので
■拉致問題の解決法
拉致問題を解決するにはどうしたらよいのかと言えば、
金王朝を崩壊させることです。 金王朝が崩壊し無政府状態となれば、国連を中心とした援助隊が北朝鮮を一時的に統括する可能性が高くなります。その過程で拉致被害者が発見されれば保護されることになるでしょう。
また、クーデターなどで金王朝が妥当された場合でも、新政府は拉致被害者を隠蔽する必要はないので、発見すれば保護することになると思います。
金融制裁で「政府崩壊」 中国主席に金総書記
【ニューヨーク11日共同】中国の胡錦濤国家主席が今年1月、訪中した北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記と会談した際、米国の金融制裁解除を6カ国協議復帰の条件とせず切り離して考えるよう求めたのに対し、金総書記が「そんなことをしたら、われわれの政府は崩壊する」として拒否したことが11日、分かった。複数の外交筋が明らかにした。金融制裁をめぐる中朝首脳の具体的やりとりが明らかになったのは初めて。
この発言は、北朝鮮がいかに米金融制裁に圧迫を受けているかを示している。米金融制裁が解除されるまで6カ国協議復帰に応じないとしている北朝鮮のトップが、議長国中国のトップの「勧奨」を拒んだことで、6カ国協議の2月開催は絶望視されているが、さらに行方は不透明になった。
(共同通信) - 2月11日18時34分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060211-00000096-kyodo-int
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拉致問題その他、日本と北朝鮮の間の問題は、金王朝打倒でしか実現できません。これ以上の対話は無駄でしょう。アメリカが追い込んでいる今こそ千載一遇のチャンスです。日本も強力な経済制裁を発動することで金王朝を追い詰めることが可能です。
いずれ、九月までと任期が決まっている小泉内閣が、スタンドプレーで金だけ払って形だけの国交正常化を行うというのが最悪の選択になると思いますので、そろそろ「強力な圧力」でお願いしたいと思います。
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