韓国・外交通商省も「天皇参拝発言の撤回を」
2006年01月30日20時30分
韓国外交通商省の報道官は30日、麻生外相が靖国神社参拝問題に関して28日、「天皇陛下の参拝が一番だ」と発言したことについて「日本の外交責任者が隣国との関係を度外視した間違った発言だ」と論評し、発言を撤回するよう強く求めた。
「外相発言は、侵略戦争の歴史を正当化し、美化しようとするもので、非常に遺憾」としたうえで「正しい歴史認識のもとで国際的な平和と協力のために努力するよう促す」と述べている。
昨年、対日関係が悪化して以来、韓国政府は「日本側の発言にいちいち反応しない」と自重してきたが、先の大戦時の最高責任者だった天皇を日本の閣僚が靖国神社と結びつけたことに対し、「越えてはならない一線を越えた」(政府当局者)として、論評に踏み切ったという。
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■支離滅裂な反応
一言で言うと「滅茶苦茶」ですね。
国際的な常識からはかなり外れた反応です。韓国は国家としての歴史も浅く、政治的には「発展途上国」ですから国際的な礼儀を理解できないのかも知れませんね。2ちゃんねる的に言うところの「ファビョル(火病を起こす)」という状態でしょうか。
事実関係を整理するとこのようになります。
(1)日本と韓国は戦争状態にはなかった。
(2)韓国併合されており日本国として戦争に参加した。
(3)
靖国神社に参拝することと「戦争の正当化」とは無関係。
(4)韓国の歴史認識は学術的に問題外なので共有する必要はない。
(5)天皇は過去、靖国神社に参拝している。
(6)毎年八月十五日には全国戦没者慰霊祭が行われており、それには野党の党首や天皇陛下も参列し「A級、BC級戦犯を含んだ戦没者」を慰霊・追悼しているが、戦争の正当化というマスコミの論評はない。
この辺りの事柄は筆者も何度か書いていますし、インターネットはすでに常識となっているものです。以上の事実関係を見る限り、「韓国の反応は異常」という以外にないのですが、日本のマスコミの反応は鈍い。
真実を伝えるのがマスコミの役目なんですから、韓国の抗議の異常性についてもきちんと説明する必要があると思います。
■法治国家では通用しない戦争の正当化説
まず、靖国神社に参拝することで、「戦争が正当化できない」ことは歴然としていますね。
(A)大東亜戦争は国際法違法である。
(B)戦争指導者は「平和に対する罪」に該当する。
(C)それは東京裁判の判決によって裏付けられている。
という理屈を前提として考えてみましょう。
この場合、戦争を正当化する為には「国際法の裁き」を覆さなければなりません。その上で無罪判決を得て初めて、「正当化」が完了するわけです。靖国神社にはこういった権限も効力もありませんから、靖国神社への参拝が「戦争の正当化」であるという考え方はかなりトンデモということができるでしょう。
少なくとも法治国家では成り立ちません。韓国の場合は、「遡及罰」のような法の常識に反した行為が平然と行われていますから、理解できないのかもしれませんが、少なくとも
法治国家であり先進国である日本で、このようなトンデモ理論をマスコミが追求しないのはいかがなものでしょうか。
■正当化アピール説(宣伝説)
現在の日本国の指導者が、靖国神社に参拝することで、「大東亜戦争が正義の戦争だった」というアピールをしている。という説です(正当化宣伝説とします)。これもかなりの珍説だと思いますが、割とよく見聞きする説です。中韓の立場もこれに近いものと思います。
これは単に「宗教観の違い」というものを理解できない方、具体的には唯物主義の共産主義者とか、排他的に特定宗教を信仰している方が陥りやすい誤解と言えます。支持政党で言うと「共産党」とか「公明党」を支持している方に多い勘違いだと思います。
正当化宣伝説の間違いは、靖国神社に参拝する行為が、祀られている魂の「顕彰」(褒め称え、広く知らしめること)にあると限定して解釈している点です。
神社への参拝については、
追悼(思い偲ぶこと)や慰霊(魂を慰めること)もあり、祈願(目的達成をお願いする)というものもあります。日本国では「思想信条の自由」が認められていますから、
靖国神社へ参拝する方がどのような意図を持っていても自由となります。これは首相であっても、天皇陛下でも基本的に変わりありません。
つまり、靖国神社を参拝を参拝する意味は、「戦争の正当化アピール」に限定されないということです。ですから、靖国参拝を「戦争の正当化アピール」と限定する解釈は、少なくとも日本国憲法の下では成立しないということになります。
実際に八月十五日の全国戦没者追悼式典では国家行事として「ABC戦犯を含んで慰霊・追悼式典」を行っていますが、それを戦争賛美と報道するマスコミはありません。この事実からも「参拝=戦争肯定」という見解がおかしいことがわかるでしょう。
■思想信条の自由について
現行憲法では「信教の自由」、「思想信条の自由」は認められていますから、参拝行為に関して個人の内面的な部分に踏み込んで、勝手に解釈し公表することはできません。
例えば、小泉首相が参拝目的を「戦没者に対して哀悼の誠を献げるため」と表明しているならば、マスコミはその通り解釈する以外にないのです。
外国政府の場合はもっと厳粛にとらえなければなりません。国家間の問題は国際法が管轄する問題だからです。
国際法上、他国の「宗教」や「宗教観」について口を出すことは認められておりません。なぜならば宗教は「国家主権」の範囲内の事柄だからです。
ですから、十字軍の虐殺を正当化するキリスト教が気に入らないとか、イスラムの礼拝のスタイルが気に入らないとか、仏教の数珠が気に入らないとか、そういった宗教的な事柄について、(個人はともかく)国家が他国に対して、気に入らないから「止めろ」とか「変えろ」と口を挟んではいけないのです。
■マスコミよ「バカの壁」を越えてみないか?
韓国の抗議のどこが間違っているのかと言えば、靖国参拝を韓国の宗教観で勝手に「戦争正当化」と解釈し、その宗教的解釈を日本国に押し付けている点です。これは中国も同じ。
中韓の抗議は議論の余地なく「主権侵害」であり、執拗に繰り返すのは「国際法に違反」することになります。少なくとも国際的な常識から逸脱した「不当な抗議」なんですね。
問題なのは、
日本のマスコミが過去において中韓の抗議に迎合した歴史があり、今現在もその間違いを認めることができずに、
未だに「中国・韓国のプロパガンダ」に加担していると言う点です。中国や韓国は歴史の浅い国ですから国際的な常識や礼儀を知らないのは仕方ありませんが、先進国日本のマスコミが言論の自由が保障されていない
中国、韓国と同レベルの見識を垂れ流すのは恥ずかしいと思って下さい。
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