2012/1/9

ワイルド7  映画

望月三樹也の名作漫画の実写化は果たして成功か

40代以上の男性なら、望月三樹也という名前に一種の郷愁を覚えるだろう。そして「ワイルド7」という名前にも。漫画「ワイルド7」は、1969年〜1979年に週刊少年キングに連載された。その後、何度か掲載雑誌を変えながら、スピンオフ作品も含めて連載されてきた。望月三樹也と言えば「俺の新撰組」か本作。そんな名作漫画が実写として甦った。「ワイルド7」だ。

「ワイルド7」とは、警察の元キャリア官僚で、将来の警視総監とも期待された男・草波勝(本作の続編「優しい鷲」では検事総長になっていた)によって組織されたチームだ。殺人犯、爆破犯人、詐欺師、ヤクザなど、死刑に値する悪党7人に「ワイルド7」と名付け、凶悪犯向けの非合法組織としたものだ。漫画では飛葉大陸をリーダーに、オヤブン、両国、世界、チャーシュー、ヘボピー、八百といった名前の悪党たちに警視〜警視長といった警察階級を与え、凶悪犯を逮捕ではなくその場で処刑することを認めていた。今も「ワイルド7」のファンは多く、おれもその一人だった。

昨今、漫画の実写化ブームだが、どれほどの作品が成功しただろう。漫画と映画(またはドラマ)の両方が成功したのは「三丁目の夕日」と「モテキ」ぐらいではないか。「ワイルド7」の実写化の話を聞き、おれは期待したが主演が瑛太と聞いて脱力した。それじゃあ「マイルド7」だろう。飛葉のイメージとしては織田裕二や反町隆史の方がまだ近いようにも思う。そしてメンバーの名前も漫画通りではなく、漫画そのままなのは飛葉、世界、オヤブン、ヘボピーだけ。どう考えても期待できない。

実は「ワイルド7」は遠い昔に一度ドラマとして実写化されている。草波を川津祐介、飛葉を小野進也が演じた。この作品も漫画を超えていなかった。

そして本日、映画「ワイルド7」を観て来た。うーん、どうなんだろう、思っていたよりも悪くはない。ただやはり瑛太では今ひとつだった。笑わないことで飛葉に成り切ったんだと思うけれど、原作の飛葉は笑うし、ダメな部分も多い。しかしそれをカバーするのが抜群の射撃能力とバイクの操縦術だ。他のメンバーもそれほど悪くないのだが、やはり2時間では全員の性格描写はできておらず、唯一、椎名桔平の演じた“世界”までだった。

やはり期待はずれの「ワイルド7」だったが、中井貴一演じるワイルド7隊長・草波は良かった。原作そのものと言っても良かった。これだけが、映画版「ワイルド7」の救いだったと思う。
クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


上は望月三樹也原作「ワイルド7」の飛葉、下は実写版「ワイルド7」の飛葉(瑛太)。


※画像と写真は、アニメワン様とサンスポドッコム様のサイトより拝借いたしました。
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”