わが社も親会社も業績不振でいやなニュースばかりである。働いている人間も暗くなる。それに追い打ちをかけるように、先輩方からのお怒りのお手紙を頂戴してしまう。私の元上司からは、細かい文字で書かれたはがきが届いた。そこに、「従業員の育成を怠った結果がこのような事態を招いた」との文言があった。人材育成を仕事にしている私には非常に耳の痛いお言葉である。
確かに、赤字を出さないためには、売上を上げるだけでなくコストを削減しなければならない、ということで、真っ先に教育費用が大幅削られた。多分、社長には伝わっていないと思う。その下が「コスト削減」の手段として一番やりやすい研修費用凍結としたのだろう。全く・・・
でも、問題はお金ではなく、社員の意識だと考えるようになった。コストを削減する代わり、私が講師となって社内研修は増やしてきた。でも、受講生のドタキャンが続く。仕事の都合、というのが理由である。それに対しては誰も何も言えない。稼ぐ方が重要だから。教育を受けるのはあべっている(つまり仕事のない)人だけ、ということになる。眼先のことしか考えない、と大先輩に言われているとおりである。
上の意識が変わらない限り、人材育成なんてホームページの上の飾り文句にすぎない。

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