紅白  


真っ白の上にまるくまるく赤が広がる
どこも痛くないのに
どこも悪くないのに
外に飛びてたわたしの一部は
わたしらしさの欠片もなく
だらしなくそこに座っている

置いていかないで
見えない両目で訴えている
乱暴でごめんね
雑でごめんね
流れ落ちたわたしの一部
明日になれば欠けたところも
埋まっているんでしょう

気持ち悪いね
吐きそうだね
突き動かす衝動なんて 何もない
どうして どうして
思ってる内に暗くなる

よかったとも
悪かったとも
忘れようと思うだけ
会うたび少し老いてしまうかな
わたしはどうしたい
ねむって うごいて わすれよう
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泥人形  


見上げると首が痛くなる程
高い高い壁が
わたしを囲っている

晴れ間に土砂降りに
左右されたりしないなら
育て上げて肥えた憂鬱は
わたしの心に根を張って
栄養という名のあれこれを
ゆっくり ゆっくりと
休まず吸い続けていくのです

繰り返す間違い
何度も見た景色
消えない記憶
流れていく今日、明日
濁った目元に
人工的なラメが光って
甘い香りが漂う中で
身なりを気にしている

ぬらぬら動く 不自然な赤色
経血を思い出して
気分が悪くなった
ケラケラ笑う
美しい人 そうじゃない人
わたしは誰だ
ゆらゆらと縫って歩く
誰のためのワンピース
誰のためのマニキュア

待ち合わせと待ち合わせ
手首にぐるぐると糸が巻きついて
引き合わせてくれるんでしょう
幸せと不幸せが雑多に混ざる箱
荒い呼吸 荒い呼吸
頭で繰り返すだけで
出来てしまう不思議
昨日と今日の境界線
一人は寂しいね
二人は鬱陶しいね

不規則に揺れて
ぐるぐる グルグル
頭が お腹が 足が
血液が逆流するような感覚
しゃがみこみたい
寝転んでしまいたい
吐き出せるなら
生まれてから食べた物、全て
吐いてしまいたい
空っぽになって
睡眠薬をのもうね
ずっと ずっと ずっと
眠っていたいと思うのです

好きだ、愛してる
そんな言葉じゃ安心できない
くっつかないで
邪魔だから
どこかへ行ってほしい
顔も見たくない
この結びつきは
もっと本能的なものでしょう?
寂しいから傍に置いてるだけでしょう?

想像の世界は
痺れるほどに甘くやさしい
傷つきたくないから
裏切られたくないから
幻滅したくないから
我慢したくないから

血の通う人間から
感情を切り離すことは可能ですか?
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