見つからない  


見つかるまで探していたら
日が暮れる

見つからなかったら
探した時間は全部無駄になってしまうの

時間も忘れてずっと
探し続けたら
誰が帰りを待っていてくれますか

受け入れて拾ってくれますか

消去法で探したの
あれもだめ
これもだめ
もう思いつかないよ

それでもまだ
若さのせいにしますか
もっと色々経験したら
もっと努力したら

今のわたしじゃだめですか
先のわたしもわたしなんですよ

期待されても答えられない
時間だけが過ぎて
大人になれないまま
歳だけ重なっていく

ぼんやりしてもやもやして苦しい
わたしだけが苦しい?

横暴で嘘つきで怖い
時間を潰すことしか
頭にないんだ、きっと
同じものを吸わなきゃいけないことに
嫌悪感がでてきたりして

あの時目をあけていたら
もっと依存しなければ
その話を聞かなければ
思い上がらなければ
自信がなければ

どの道を通っても
ここに来るんだ
やり残した先も
やりきった先も
今の延長でしかない

成長も変化もない
昔のことをずるずると引きずりながら
無為に食い潰して
流しこんで眠る先に
わたしはいる

名前を聞いても出てこなくなればいい
わたしも忘れていくから
振り向きもせず
すれ違えたらいいね
0

深海魚  


重りをつけて深く沈んでいく
底に着いたら何か変わるかな

岩礁を下から覗いて
視界がうるむ
光の筋が顔を照らす

青が濃くなって
わたしからでた泡は
軽々とのぼっていく

もう上がれない
距離が離れたら
中に水が入ってきて

包まれている青と
わたしの赤が混ざりあって
紫が見える

脳みその隅々まで
染みこんで
流れこんで
底に着くまでに
全て忘れていたらいいと思う

そんな夢をみて
いつでもいいよ
そう、構えてる

問いただせばでてくる夢や理想
そっとしておけば
何も望んだりしないのに

維持し続けることがこんなにも難しい
これ意外は捨てられるのに

ずっと一人で生きても最後は誰かの手を煩わせてしまう
一人で死んでもここからは消えられない

たくさんの手で体がなくなっても
記憶はずっと残ってしまう
生前の話をされたら
わたしは他の誰かになってしまう

こんな子でした 一言できれいにおさまったら一人前ですか 大人ですか 社会人ですか

沈みきるまでに
全て無くなったら
少ない思い出に感謝しよう

触れながら暗い中で
悩まされたくないよ

だから今嫌になっても
思い沈む
嫌々な毎日の終わり
嫌々な夜と朝の間

やめられるなら
もうやめてる
0

どんより  


はじめて会ったその日が
晴れていたら
きっと立ち止まっていなかった

絞れるほど滴って
色が変わって染みこんでいく

どうして拭き取ってしまうのか
屋根を探してしまうのか
足早になってしまうのか

あともう数分こうしていたら
風邪をひいてしまいそうな
雨の冷たさと体の体温が重なる瞬間

雨が温かくなったのか
体が冷たくなったのか
ぼんやりと考えて
白い霧に囲まれる

当たり前なこと
考えても無駄になること
それでもまた
考えてしまうこと

濡れるその姿が美しいと思った
0




AutoPage最新お知らせ