危険な友達  





劇薬で猛毒で やめられなくなる

狂おしい程ほしくて

もっと もっと

目がキラキラと輝く


状況にあわせて適度な量を

過剰投与は身を滅ぼす

落ちたいときは加速剤に

ドキドキのさらにその上へ

わたしをいざなう高揚感


思い出したくないものまで

ひっぱりだしてしまう すごい力

音と一緒に

情景が目に浮かぶ 頭に浮かぶ


タイムスリップするように

過去へ未来へ

わたしを誘って離さない

時が止まるような

わたしだけの世界


キラキラでドキドキで

少しほろ苦いわたしの友達

離れられない ああ、すきだ



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初版  




今のわたしは中学生

さっきは男の子

これから地球を救うところ


簡潔に完結する物語

わたしは簡潔に

終わることができるかな


この後 どうなるのかな

さくさくとページをめくって

いまいちだったと 感動したと

わたしの物語には

誰が感想をくれるのかな


中学生は飽きたから

少し休もう

そうだ、男の子になろう

男の子は飽きたから

少し休もう

そうだ、地球を救ってみよう


わたしも飽きたから

少し休もう

でも、これからどうしよう


さらさらとページをめくるように

わたしの物語が

さらさらと進んでしまうのは

悲しいこと?

わたしの物語は今のところ

いまいちですか 感動しますか

さらさらとめくっていますか

もう 飽きてますか


わたしも飽きているよ

なのに

パタンと閉じられない


中学生も男の子も地球を救うのも

わたしじゃない

さらさら進めて 感想を言ってるだけ


物語のように読みやすくないよ

飽きてしまうかもしれない

感動しないかもしれない

嫌な気持ちになるかもしれない

理解できないかもしれない

後悔するかもしれない


でもそれが

わたしの物語らしいので


あとがきは残せないかも

表紙もタイトルもないかも


わたしの処女作 わたしの遺作


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